カラビナ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
カラビナ(ドイツ語でKarabinerhaken、略してKarabiner)は、登山道具のひとつ。
登山用のものはアルミ製、レスキュー用は鉄製の輪(最近は、全国的な「都市型ロープレスキュー」の普及により、救助用カラビナもアルミ製が主流)で、開閉できる部品(ゲート)がついており、素早く確実にロープとハーネス、ピトンやSLCD'sなどの支点を繋ぐことができる。
登山・救助用の(アルミ製)カラビナには、基本的に3種類ある。
1.O型(オーバル型・) 左右対称なカラビナのため、厚みのある器具と併用できる。
(例・PETZL社製 O型カラビナ=商品名OK・強度=縦24KN、横10KN、オープン7KN)
画像は「PETZL OKスクリューロック」下記参照
2.洋ナシ形(ナス型) 洋なしの形をしたカラビナ。開口部が広いため、太めの支持物やケーブル等に直接取り付けられる。
(例・PETZL社製 洋ナシ型カラビナ=商品名ウィリアム・強度=縦25KN、横7KN、オープン7KN)
画像は「PETZL ウイリアムスクリューロック」下記参照
3.D型 アルミカラビナの中で一番強度のある形。そもそも、同じ素材であれば、D型はO型の3倍の強度があると言われている。
(例・PETZL社製 D型カラビナ=商品名AmD・強度=縦28KN、横8KN、オープン7KN) 画像は「PETZL Amdボールロック」下記参照
カラビナの開口部(ゲート)の安全環(ゲートが勝手に開かないようにロックする装置)も、基本的に3種類ある。
PETZL社の物を例に挙げると、
1.スクリューロック
(ねじ式になっている安全環。数回まわして開閉する。)
2.ボールロック
(オートロック式の安全環。緑色のボタンを押して半回転させると簡単に開けられる。指を安全環から離せば勝手にしまる。)
3.トライアクトロック
(オートロック式の安全環。一度安全環を上方へ指で引き上げてから半回転させる。指を安全環から離せば勝手にしまる。)
各カラビナの大きさ比較
キーホルダー用など、登山に使うことを想定していない、耐久性・強度が弱いカラビナも販売されているので、注意する必要がある。
[編集] 関連項目
- ハーケン
- ハンマー