カルボニル基
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カルボニル基(—き、carbonyl group)有機化学における置換基のひとつで、−C(=O)− と表される2価の官能基。ホルムアルデヒドから水素原子を取り除いたものに等しい。
アルデヒド、ケトン、カルボン酸とそこから誘導されるエステルやアミド、あるいはケテンなどに存在する。結合の相手は通常 2個の原子だが、ケテンや二酸化炭素など、1個の原子のみに結合する場合もある。
ケトンのカルボニル基は特にケト基と呼ぶこともある。
カルボニル基の結合のひとつが水素で置換された 1価の官能基が、アルデヒド基(ホルミル基)である。
一酸化炭素が配位子として金属上に結合しているとき、カルボニルと呼ばれる。
[編集] カルボニル炭素
カルボニル基の炭素原子を特にカルボニル炭素とよぶ。隣の酸素原子が持つ電子求引性のためにこの炭素原子は弱い正電荷を帯び、求核剤の攻撃を受けて付加反応を中心とするさまざまな反応を起こす。