カー・ブラックホール
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カー・ブラックホール(Kerr Black Hole)とは、自転しているブラックホールのことをいう。発見者であるロイ・カーの名を冠してこう呼ぶ。
ブラックホールが持ちうる物理量は三つだけであり、一つは質量、一つは角運動量、もう一つは電荷である。通常ブラックホールといえば、三つの物理量のうち質量のみをもつシュヴァルツシルト・ブラックホールを指すのが普通であるが、角運動量を持つ、つまり回転しているブラックホールも存在し、これをカー・ブラックホールと呼ぶ。なお電荷を持つ、つまり帯電しているブラックホールは、ライスナー・ノルドシュトルム・ブラックホールと呼ぶ。
近年カラー(色荷)を持つブラックホールも存在すると発表されたが、全てのブラックホールはいずれシュヴァルツシルト・ブラックホールかカー・ブラックホールに変化する。
カー・ブラックホールの特異点はリング状(環状)になっている。