キャバリア・キングチャールズ・スパニエル
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
キャバリア・キングチャールズ・スパニエル | ||||||||||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
英語名 | ||||||||||||||||
Cavalier King Charles Spaniel | ||||||||||||||||
愛称 | ||||||||||||||||
キャバリア | ||||||||||||||||
原産国(原産地) | ||||||||||||||||
イギリス | ||||||||||||||||
各国団体のグループ分類 | ||||||||||||||||
|
||||||||||||||||
各国団体のスタンダード (外部リンク) | ||||||||||||||||
キャバリア・キングチャールズ・スパニエルはイギリス産の小型犬の一種。スパニエル種に分類される。単にキャバリアともいう。
名前の「キャバリア」は、騎士という意味。騎士らしく雄々しい感じがすることから。 「キングチャールズ」は、イングランド王チャールズ1世・チャールズ2世がこの犬をたいへん気に入り、出かけるときもいつも連れ歩いていたということから来ている。
ステュアート朝の断絶後、スパニエル種のブームは終わり、チャールズ王が愛したスパニエルは一時期絶滅寸前の状態に陥っていた。その後19世紀になって、チャールズ2世時代のスパニエルの復活運動が行われ、キング・チャールズ・スパニエルをベースにさまざまな品種改良を経て、現在の形のキャバリア・キングチャールズ・スパニエルが誕生した。
目次 |
[編集] 歴史
長らくイギリス王家の愛玩犬として愛されてきたが、やがて鼻の長いスパニエル種のブームは終わり、18世紀、キング・チャールズ・スパニエルは東洋種の狆などがかけあわされ、鼻の短い扁平な顔になっていた(現在のキング・チャールズ・スパニエル)。
19世紀はじめ、チャールズ2世時代の絵を見たアメリカ人、ロズウェル・エルドリッジがその姿の復活を求めて25ポンドという、当時としては莫大な懸賞金をかけた結果、ブリーダーたちが競ってキング・チャールズ・スパニエルをベースにさまざまな品種改良を試み、ついにチャールズ2世時代の絵に近い個体が誕生。それをもとに現在の姿が固定され、「キャバリア・キングチャールズ・スパニエル」と命名された。
[編集] 特徴
- 体重は5-8Kg、体高はおよそ30cm。
- 目は大きく、耳が大きく垂れている。頭頂は平坦。
- 絹糸のような毛は長めでやわらかい。足に飾り毛。
- 長い尻尾をぶんぶん振り回す。
[編集] 犬種の特性・理想の飼い主
- 性格は温和で社交的。他の犬やペットと仲良くできる。
- 人懐こいので、主人以外の人間にもすぐなれる。ただし、その性格ゆえ番犬にはあまり向かない。
- ほとんど吠えない、噛まない。
- 遊び好きで頭がよく、しつけは入りやすい。ただし、頭が良いため、主人が毅然としていないと足元をみすかされる。
- 室内飼いが望ましいが室外で飼うことも可能ではある。
[編集] 飼育上の注意
- 人とのふれあいを必要とするので長時間の放置は望ましくない。
- 体の大きさの割には活発であり、毎日一定の運動をさせてやるほうがよい。
- 長い絹糸のような毛はキャバリアの特色。毎日のブラッシングを必要とする。
- 人懐こい性格であるため、散歩中など他人についていってしまうこともあるので十分注意する。
- いつも一緒にいる人の話や態度はすぐに理解できるので褒めながらいろいろなことを教えるといい。
- 外耳炎・心臓疾患に注意。
[編集] 種類
キャバリアには4種の毛色がある。
- ブレナム、またはブレンハイム(Blenheim):赤褐色と白
- ブラック・アンド・タン(Black and Tan):黒と赤褐色
- ルビー(Ruby):赤褐色
- トリコロール(Tricolor):赤褐色と黒と白の三色
[編集] 関連項目
- 犬の品種一覧
- Cavalier King Charles Spaniel Breeder "Les Buis de la Muscadière" Kennel