小型犬
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小型犬(こがたけん)とは、成犬まで正常に成長しても、身体のサイズが比較的小さな種類(犬種)の犬の総称。大型犬と対置される。成長過程にある子犬であったり、病気等の二次的な理由のためにサイズの小さな個体は、小型犬とはいわない。
一般に、成犬時の体高(足元から背中の高さ)が30cm未満で体重が10kg未満のもの、と定義されることが多い。
小型犬は、大型犬と比べ、室内で飼われる率が圧倒的に高く、いわゆる「座敷犬」となるものが多い。都市部の厳しい住宅事情には適しており、実際、飼育頭数も多い。飼いやすく親しみやすいため、コンパニオンアニマルとしての役割も大きく、幼稚園や保育園などで、小型犬とふれ合うイベントが行われることも多い。また、老人ホームや病院などでセラピー犬として飼育されることもある。
しかし、見た目が小さいということもあり、軽い気持ちでペット禁止のアパートやマンションで小型犬を飼ったり、さらには流行の犬種を気軽に購入し、飽きたら捨てるといった行動をとり、しかもそのことに罪の意識を感じない人がいることも事実である。
また、近年は見た目がかわいいなどの理由で小型犬をペットとして飼う人が増えているが、特に流行の犬種などは、子犬の見た目が小型犬とよく似た犬種(たとえば、ミニチュアダックスフントに対するスタンダードのダックスフント)が小型犬と偽って販売されたり、近親交配など無理のかかる繁殖による先天的な異常のために大きくなるものが出回ったりといった問題も生じている。
家庭で災害救助犬として育てることも可能なため、小型犬の災害救助犬が増えている。
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