ギガス
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ギガス (ギガース、Γίγας、英:ジャイガント(gigant))とは、ギリシア神話に登場する巨人族。その英語形ジャイアント(Giant)、ジャイアンツ(Giants)でも知られる。
ギガスは単数形で、複数形はギガンテス(Γίγαντες、英:ジャイガンテス(gigantes)、ジャイガンティス(gigantis))である。
神統記によれば、ウラノスがクロノスに男性器を切り落とされた時、そこから滴り落ちた血でガイアがみごもって生まれた種族とされる。
彼らは、樫の木などを武器にして、ゼウスらオリンポスの神々に戦いを挑んだが、ヘラクレスを味方につけた神々によって倒されたという。この戦いは「ギガントマキア」と呼ばれる。
ギガスは、古くは人間のような姿に描かれたが、のちには上半身が人間、下半身が蛇の姿をした怪物として描かれた。