ギフトカード (プラスチックカード型)
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ギフトカード(呼称:Giftcard、Reloadable Card、Stored Value Card)はプラスチックカード型の商品券。磁気カードやバーコードカードを利用。 米国では90年代後半に登場し、現在では十数兆円の市場規模に拡大しており、もっとも代表的なギフトアイテムとして普及している。 カードのタイプには、繰り返し利用できる「リチャージ型」と「使い切り型」がある。 ASPサービス提供企業が、販売管理、会計、情報分析を統合したセンター管理を請け負うのが一般的。
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[編集] ギフトカードのメリット
- キャッシュフローの改善(プリペイドなので前受金が入る)や、電子決済によるキャッシュレス促進など、財務的なメリットが期待できる
- ギフトカード利用にともなう購入額アップ(米国では、ギフトカード利用者の、50%以上が額面以上の買物をし、21%以上が2倍以上の買物をしている)
- 紙商品券と異なり券面のデザインが自由に行えるので、デザインの工夫などにより、コレクション性を高めることで、退蔵益も期待できる。
- 紙の商品券にかえて発行した場合、回収処理業務が不要になるので、 コスト削減につながる。
- カード型なので携帯性が高いのも特徴。カード番号とPINを打ち込むだけでオンライン決済が実現できるため、ネット利用が容易。
[編集] 米国での状況
90年代後半に商品券の運用コスト削減を目的としたお店側の都合でスタート。 従来の紙商品券(Gift Certificate)に変わり登場して以来、年間取扱額は、紙商品券3兆38億円に対し、ギフトカード(プラスチックカード型)は45兆円(2003年米国)となり、急成長を遂げた。 現在、小売業の8割以上がギフトカード(プラスチックカード型)を導入していると言われる。
[編集] 米国での導入事例
- ウォルマート(GMS)
- ニーマンマーカス(百貨店)
- シェル(GAS)
- マクドナルド(外食)
- GAP(アパレル)
- アップルiTunes(音楽ダウンロード)
- ブロックバスター(CD/DVD)
- ウォルグリーンス
[編集] 国内の導入事例
- スターバックスコーヒー
- フレッシュネスバーガー
- 聘珍樓
- KUA’AINA
- Denny's
- BEAMS
- UNITED ARROWS
- SHIPS
- UNITED COLORS OF BENETTON
- IKEA
- バートン・スノーボード
- GUCCI
- 西友
- iTunes Music Card
- ジャパンミュージックギフトカード
- TINTIN SHOP
- インディアンモトサイクル
- 無印良品
[編集] 国内のASPサービス事業社
- 凸版印刷(富士通エフアイピーと協業)
- モバイル・コマース・ソリューション
- バリューインク
- アーツテック(ベスカ)
- TSYS Japan
[編集] 国内の今後の展望
2006年のギフトカードの発行額はおよそ、50億円と言われている。現在先進的な専門店外食での導入や百貨店での試験導入が進められており、今後中規模以上専門店の追随や百貨店での導入拡大、その後中小小売店での導入、またアライアンス等応用ビジネスモデル展開の可能性も多分にひめており、爆発的に普及が加速すると観測されている。