ギャンゴ
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ギャンゴは、特撮テレビドラマ『ウルトラマン』第11話「宇宙から来た暴れん坊」(1966年9月25日放送)に登場する、架空の怪獣。別名「脳波怪獣」。
注意 : 以降に、作品の結末など核心部分が記述されています。
- 身長:2.2~50メートル
- 体重:60キログラム~6万トン
- スーツアクター:荒垣輝雄
宇宙から飛来した、人間の脳波を受信してその人間の思った物に変化する「石」が、悪人によって拾われ、その悪人が「石」に「怪獣になれ」と願ったために変化した怪獣。出現時は人間ほどの大きさで、ホテルで悪戯程度のことをした後、悪人が「もっと大きくなれ」と言ったため巨大化した。巨大化と同時に悪人も気を失ってしまったため、悪人が意識を取り戻して「消えろ」と願わない限り消えることが無いという状況となってしまった。出動した防衛軍の熱線砲によって頭部のアンテナを破壊されたものの、そのまま暴れ続けた。
ウルトラマンとの戦いでは、騙し討ちをかけるなどずる賢い戦法でウルトラマンを苦しめた。かと言ってとりわけ強力な攻撃力があるわけではなく(駄々っ子のように腕を振り回して殴りかかる位か)、ウルトラマンを窮地に追い込んだわけではなく、対するウルトラマンも「怪獣の腋の下をくすぐる」「プール際で戯れるカップル風にバシャバシャ水をかける」「跳び箱風に飛ぶ」「海へ蹴落とす」という何ともコミカルな戦法で応酬する戦いが繰り広げられた。しかし、そうこうする内にタイマーが赤に変わり、あわや時間切れというところで悪人の意識が回復し、再び「石」に戻ってしまった。その後、「石」はウルトラマンの手で宇宙に返された。
余談だが、「石」が化けた順に列挙すると「ビー玉」・「レーシングカー&サーキット」・「デコレーションケーキ」・「グランドピアノ」・「花嫁」・「怖そうなオヤジ」・「ドロドロの液体」・「小型ロケット」となる。