クローズ
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『クローズ』は、高橋ヒロシによる漫画作品。「月刊少年チャンピオン」に連載された。現在は『WORST』が続編として連載されている。全26巻。
注意 : 以降に、作品の結末など核心部分が記述されています。
目次 |
[編集] 概要
- 『クローズ』という題名は、不良少年のことをカラス(CROW)にたとえたことから付けられている。本作が始まった当初は、『カラスの学校』と異名を取る超不良校・鈴蘭男子高校に転校してきた主人公・坊屋春道を軸に据え、様々な強敵と喧嘩を重ねて友情を育んでいく様子を描いていたが、連載が進んでキャラが増えてゆくにつれ、群像の中の個人描写に重点が置かれるようになっていった。
- 主要登場人物は全て男性である。学校が舞台であるが、授業、部活動等の学生生活の風景は全く描かれず、教師も端役以外では登場しない。ただひたすら、喧嘩や遊びといった不良的な青春を謳歌するのみである。
- 『クローズ外伝』は、クローズ本編の人気脇役キャラを主人公に据えたサイドストーリー集である。『続クローズ外伝』には、本編での描写が薄かったキャラを掘り下げて描いた短編が二編収録されている。
- 月刊少年チャンピオン誌において、8年間の長きに渡って人気を博し続けた本作だが、連載誌がマイナーだったため、長らく「知る人ぞ知る名作」といった扱いをされていた。が、連載終盤、ダウンタウンの松本人志が番組中で「クローズを全巻集めている」と発言したことから、知名度と人気が爆発的にアップ。現在では、90年代を代表する不良漫画であるとの呼び声も高い。他にも宮迫博之(雨上がり決死隊)や品川祐(品川庄司)など、芸能界にもファンが多い。
- 2006年6月より完全版が刊行されている。
- 舞台となる鈴蘭男子高校の校舎は、高橋氏が通っていた福島県立坂下高等学校をモデルに描かれていた。
[編集] あらすじ
「カラスの学校」の異名をとる不良の巣窟、鈴蘭男子高校。 そこに突然現れた謎の男坊屋春道は、転校早々最大派閥である阪東一派を一人で倒してしまう。 名のある不良達を次々倒していく春道は次第に注目される存在となるのであった。
[編集] 登場人物
声優はOVA版
[編集] 鈴蘭男子高校
県内随一の不良高校。多くの猛者達が集う。生徒達の個性が強くまとまりをかき、常に派閥や一匹狼が存在するため、全校をまとめる番長はいまだかつて存在しない。春道転入以前は阪東一派と桐島たち3人、リンダマン等の間で抗争があったが、春道が事実上のトップとして君臨して以降は表だった争いはあまりなく、まとまらないながらも基本的には仲良くやっている。
本作の主人公。 外見は金髪オールバックにスカジャンで、性格はお調子者でスケベで女好き。中学のときに経験した裏切りや敗北から舎弟や派閥を好まず好きなようにやりたがる。一方で友情にはあつく、仲間が怪我をしたり窮地に陥った際は全力で駆けつけ、身を危険にさらすこともいとわないが、照れ屋なのでそうした面をあまり人に見せたがらない。「四天王」の一人であり、「P.A.D」のメンバー。 二年生の時に鈴蘭男子高校に転校してきて以来、阪東一派や武装戦線など名のある不良達に勝利し、望まずながら名を広めていく。 喧嘩のスタイルとしては,パンチが多く,数多くの戦いをそのパンチで相手を数メートルはふっ飛ばして勝利を収めるシーンが多く見られる。 実際、その喧嘩の実力はクローズ中屈指であり、ほぼ全ての喧嘩では序盤こそ苦戦を強いられる場合も あるが、(何らかの原因、制約があるケースも多い)後半では相手を圧倒するシーンが印象に残る。坊屋春道と喧嘩の実力が均衡していると言えるのは、同高校の一つ上であるリンダマン か、萬寺帝国の九頭神竜男の2人ぐらいである。 三年の時に留年するが、その後ヤスに突然「学校辞める」と宣言して姿を消した。 その後何処で何をしているかは不明。
あだ名は「ヤス」。春道の後輩で春道一派のNo.2。 小柄でケンカもそれほど強くないが、ここぞという時に根性を見せる。 作品の初期は山崎に橋から落とされ、三年にモヒカンにされ、武装に拉致されたりと散々な目に遭っているがその中で男を磨いていく。「その後のクローズ」でも、就職活動をする姿を見ることが出来る。
あだ名は「ヒロミ」。ポンとマコとは中学の時からの仲で、三人のリーダー格にあたる知的な男。 中三の時に桂木源次郎に出会い鈴蘭男子高校に入学することを決める。入学早々最大派閥である阪東一派にケンカを売って以来一年以上にわたり抗争を繰り広げていく。転校してきた春道と出会い、その強さを知り、春道の力を借りて阪東一派を壊滅にまで追い込む。 その後は春道と行動を共にするようになる。 卒業後は阪東とバンドを組む。その姿は「キューピー」の中で少しだけ見ることが出来る。
あだ名は「ポン」。ヒロミとマコとは中学の時からの仲でマスクがトレードマーク。だが、三年になり女にもてようとマスクをはずし髪型も変えた。 卒業後はバイク屋に就職。「WORST」に少しだけ登場したことがある。
あだ名は「マコ」。ヒロミとポンとは中学の時からの仲でサングラスがトレードマーク。 元々は無口だったが、泉という彼女が出来て以来よく喋るようになる。 タイマンの実力なら鈴蘭でも五指に入るといわれている。 大工である泉の父の仕事を手伝ううちに天職を見いだし、自身も大工になるために三年の途中で鈴蘭を中退。
元三代目武装四天王の一人。 春道が転校してくる前までは、最大派閥のリーダーだったが、一派を春道一人に全滅させられる。しかしそれをきっかけに「本当の自分」に目覚めた。 学年は春道達の一つ上。 卒業後はヒロミとバンドを組む。
通称「リンダマン」。鈴蘭最強の男にして、春道に唯一勝った男。 学年は春道達の一つ上。幼い頃に両親を失い、優しい養父のもとで育てられたが、義理の兄が悲惨な死を遂げ、それを自分のせいのように感じて心を閉ざしていた。死闘の中で春道に惹かれる。 卒業後はバイクで全国を回り、後に大阪で総合格闘家を目指している模様。作中一度も敗北しなかった。
- 桂木 源次郎(かつらぎ げんじろう)
「桂木さん」と呼ばれる鈴蘭高校の伝説的なOB。細かいことは不明だが、リンダマンの一つ上の学年で一派を率いていた。人望があるらしく、リンダマンの数少ない理解者でもあった。社会人だがタバコは必ず人のをもらう。
- 亜久津 太(あくつ ふとし)
阪東一派の幹部をしていた男。ヤスをいじめたりしていたが春道に一発でのされ、ヤスに頼んで春道軍団入り。腕でのし上がるより誰の下に付くかで悩んでいることが多かったが、美藤兄弟率いる鳳仙が侵攻してきた際には、ヤスに檄を飛ばされて腹をくくり、手勢を集めて戦った。結構強かったが、幹部には敵わなかった。いつまで経っても春道に名前を覚えてもらえない。卒業後の就職活動は難航中で鈴蘭高校の生徒であることを笑われたので面接官に変形水車落しをかけた。
- 花澤 三郎(はなざわ さぶろう)
通称「ゼットン」。春道の中学時代の後輩。 あだ名は、「ウルトラマン」とよばれる横暴な体育教師を倒したことから付けられる。 春道やヒロミ達が三年になると新入生として入学し、鈴蘭の最強の一年生を決める「壱年戦争」の覇者となる。その後、春道にも挑み善戦するも敗れる。 鳳仙学園の金山丈、黒焚連合の中島信介、武装戦線の武田好誠とあわせて「新四天王」の一人。
- 加東 秀吉(かとう ひでよし)
京華中出身。春道やヒロミ達が三年になると新入生として入学する。 先輩に対しても非常に挑発的な態度をとる。その気性の激しさから、人呼んで「狂犬」。壱年戦争に名乗りを挙げ、米崎を倒し軍司にも認められるも「ゼットン」こと花澤三郎に壮絶な決闘の末敗れる。黒焚連合の中嶋信助とは中学校時代の因縁がある。 年上の彼女がいる。
- 岩城 軍司(いわしろ ぐんじ)
ポン、マコ、ヒロミの中学時代の後輩。特にポンを慕い、春道達が三年になると鈴蘭に入学するも威圧感の無い先輩達に失望する。壱年戦争に名乗りを挙げるも有働達数人の襲撃にあい脱落。翌日ポンとタイマンしその強さを認め、二人の関係も徐々に改善されていく。また、黒焚連合の中嶋信助とは小学校の同級生でもある。鈴蘭三年にもなるとかなり、老け込んでいる。
- 米崎 隆幸(よねざき たかゆき)
井田中出身。目の下の傷と片方だけ剃った眉毛が特徴的。 一年戦争では五中の柿本を倒すも秀吉にガラスが割れるほどの跳び蹴りを食らい完敗。 その後有働達に勧誘されるも、「腐っても鯛でいてーんだよ」という名言を残し断る。 軍司が有働達に襲撃されているところを秀吉に伝えた。 壱年戦争が終わったころにはゼットン、秀吉、軍司達と共に行動するようになる。 二歳年下の彼女がいる。
- 小林 政成(こばやし まさなり)
通称「マサ」。京華中出身。秀吉とは常に行動を共にしている。 鈴蘭に入る前にヒロミに挑発的な態度をとったり、田島を椅子で殴りつけボコボコにするなど、喧嘩っ早い性格。 河二の安藤とはガキのころからの因縁がある。
[編集] 武装戦線
元はわずか4人の男達によって結成されたというバイクチーム。三代目頭、九能秀臣の元では100名以上の構成員を抱える残忍で情け容赦ない暴走族として恐れられ、殺人に関わっているとまで噂された。しかし春道との戦いを経て九能龍信と親衛隊だけが四代目武装戦線をスタートさせたことで組織全体が一新され、少数精鋭の義によって動くバイカー集団として生まれ変わる。メンバーの出で立ちも特攻服から黒いライダージャケットにかわった。髑髏のマークがシンボル。
- 菅田 和志(すがた かずし)
二代目武装戦線頭。阪東があこがれていた男。 阪東を可愛がり、三代目を任そうとしていたが、その矢先にバイク事故で死亡。 秀臣のことは親友として最後まで信じきっていた。外伝で初登場した。
三代目武装戦線頭。九能三兄弟の次男。 性格は卑怯、残忍な上、プライドが高く臆病。 菅田が死んだ後、秀臣は菅田を裏切るかのごとく、武装を凶悪な集団へと変貌させていく。 春道にやられた阪東、千田、山崎を制裁するも、リンダマン戦用の親衛隊をほとんど春道に倒され、逃げるところを親衛隊の國分亮太に殴られる。 さらに逃げだした矢先に山崎にバイクで敷かれる。
- 九能 龍信(くのう りゅうしん)
三代目武装戦線副頭、四代目武装戦線頭。九能三兄弟の三男。「四天王」の一人。 ポンとヒロミが二人がかりでも全く歯が立たない程の実力者。 春道とは二度戦い、一度目はボクシングで春道を追い詰めるも絞め技により惜敗。二度目の戦いでも春道の怒涛の攻撃に敗れる。 大集団である自分たちにたった一人で向かってくる春道の姿に心を動かされ、三代目武装が壊滅した後、親衛隊十三人と共に新たに四代目武装戦線を結成する。スネイクヘッズとの戦いでは、テル、キーコ以上の脅威として恐れられた。武装引退後はプロボクサーとなるために上京し、デビュー戦は1ラウンドKO勝利を飾った。
- 九能 一聖(くのう いっせい)
九能三兄弟の長男。秀臣の双子の兄。秀臣の命令でリンダマンを襲撃する。桂木曰く、ナイフだけがとりえのような男。 リンダマンでさえ警戒するほどのナイフ捌きを見せるも、リンダマンが右腕を犠牲にしてナイフを受け、動揺していた所を左手のパンチ一発で倒される。
- 三島 文太(みしま ぶんた)
龍信と行動をともにすることが多く、スネイク・ヘッズとの戦いにも最初から参戦。
- 国武 亮太(こくぶ りょうた)
文太と同様に龍信と行動をともにすることが多い。
- 村田 十三(むらた じゅうぞう)
四代目武装戦線副頭。滅多に公の場に顔を出さないが、その実力は龍信でさえ一目置く。龍信に唯一説教できる男。本編での登場場面は非常に少ないが、「続・外伝」で大きく取り上げられている。 本編では龍信に敬語で話していたが、続・外伝はタメ口で話していた。
- 鮫島 義一(さめじま ぎいち)
四代目武装戦線の核弾頭。中学時代に山で熊を倒す為に修行していたところ、猟師に熊と間違えられ、発砲された事があったり、ドスケンと中学時代揉めた事があったりと伝説に事かかなかった。カラオケ好き。
- 香月 ゲン(こうづき げん)
- 武田 好誠(たけだ こうせい)
五代目武装戦線頭。「新四天王」の一人。加地屋中学1年の時に、当時加地屋中の頭だった村田十三に喧嘩を売るなど、その地区では「武田好誠」の名をだすことはタブーとされるほど危険な存在だった。キングジョーとタイマンを張ったが、勝敗は語られていない。「新四天王」の一人。脳梗塞であることが発覚し、武装戦線を引退することに。
- 柳 臣次(やなぎ しんじ)
五代目武装戦線副頭。村田同様に頭からスカウトを受けた男で同じくキレ者。
- 甲斐 泰典(かい やすのり)
柳とは幼馴染。中学卒業後、一度は職に就くも数日で問題を起こし逃亡。その後数人の無職の男たちとともに恐喝などを繰り返し、それがもとで軍司ら鈴蘭1年生軍団、黒焚連合、鳳仙、さらには武装戦線からも追われることとなる。甲斐のことを信じていた柳に対する行動が好誠の逆鱗に触れ、完膚なきまでに叩き潰される。その後、自ら警察に出頭し全ての罪を認め、少年院に送致される。少年院出所後、柳の勧めで武装入りする。
- 玄場 寿(げんば ひさし)
五代目武装戦線創設時からのメンバー。好誠とは中学時代からの仲。
- 稲田 源次(いなだ げんじ)
五代目武装戦線創設時からのメンバー。玄場と同じく好誠とは中学時代からの仲。 中学校の時は坊主頭だった。WORSTにも登場する。鉄生いわく「鬼」
[編集] 黒焚連合
犬猿の仲であった黒咲工業と焚八商業が、春道と鈴蘭高校の存在を意識して結成した連合。総長ブルのカリスマ性によって次々と加盟校を増やし、鈴蘭や鳳仙と並び称される一大勢力となった。当初は加盟校同士の不和もあり、全体的にまとまりを欠いていたが、ブルの入院や、そのさなかでのテル達との抗争を経て団結を固くし、その名を県外にまで轟かせたという。worstでは二代目中島の引退に次いで三代目万代が交通事故にあって引退し、跡目争いが生じたことで崩壊してしまったことが明らかにされた。
- 古川 修(ふるかわ おさむ)
通称「ブル」。焚八商業高校の番格にして黒焚連合の初代総長。また春道と五分の兄弟分でもある。「四天王」の一人。 春道を鈴蘭の頭とは知らずに仲良くなり、助っ人として黒咲工業との決闘に連れて行く。しかし、春道が鈴蘭の頭だと知ると同時にカクケンを一撃で吹っ飛ばした春道を見て、驚異的な強さに危機感を覚え犬猿の仲だった黒咲工業の番格のマルケン、カクケンと黒焚連合を結成する。春道とも親友になった。その後、黒焚連合に対抗して作られた塚本・七森連合の代表の石井剛と決闘を行い、圧倒的な体格差に苦戦するも見事勝利。これをきっかけに塚本高、七森工業、河田二高、百合川南の四校が新たに連合に加入し、黒焚連合は計六校が集う大集団となる。また、恋愛においては悲しきエピソードを多々持っている。トラック事故に遭って重傷を負い、片耳の聴力を失うが、見事復帰して連合の団結を一層強くし、卒業後は実家の古川鉄工に入社。五年後に親の跡を継ぎ社長になる。
- 丸山 健一(まるやま けんいち)
通称「マルケン」。黒咲工業番格でカクケンの相棒。髪型に関して非常に拘りを持っている。実家は酒屋。
- 角住 賢一(かどずみ けんいち)
通称「カクケン」。黒咲工業番格でマルケンの相棒。マルケン同様、髪型に関して非常に拘りを持っている。 三年の時は普通のリーゼントだったが終盤では元の髪型に戻っていた。 卒業後は運送会社に就職するも三ヶ月で辞め、古川鉄工に入社する。
- 高梨 修(たかなし おさむ)
百合南高校番格。他の高校からは少し離れたところに位置するらしく、強い男を捜して春道たちのいる街へ出てきた。出会ったマルケンに戦いを挑み追い込むが敗れ、その後紹介されたブルに惹かれて黒焚連合に入る。理性的な性格からか副総長に任命された。卒業後は東京に出て俳優を目指している。
- 片山 千秋(かたやま ちあき)
百合南高校ナンバー2の巨漢。修の親友。生来の大人しい気質で普段は目立たないが、「デクノボウ」と言われると烈火の如く激怒し恐るべき実力を発揮する。一度、甘く見ていた、パルコを蹴り一発でぶっ飛ばし失神させる。 パルコが殴り込んできた際にも覚悟を決めて全力を出たが激闘の果てに敗れた。 卒業後は石川と同じく天山建設に入社。
- 平島 信吾(ひらじま しんご)
七森工業番格。
- 八木沢 明(やぎさわ あきら)
塚本高校番格。
- 石井 猛(いしい たけし)
県南最強チーム・RATSの頭で明の従兄弟。テルたちにRATSを壊滅に追い込まれたことで、逃げるように明たちの町に引っ越してきた。テルたちと黒焚連合がもめるきっかけを作る。パルコに単車で轢かれて重傷を負う。 テルたちのことを非常に恐れている。
- 石井 剛(いしい つよし)
猛の弟。ブルと互角に渡り合える力を持っているが、パルコにはあっさりとやられた。 猛同様、テルたちのことを非常に恐れている。
- 石川 政雄(いしかわ まさお)
河田二高番格。強さは相当のものらしく、ブルの決闘を見に来た際は周囲の不良もざわついていたが、その割に中島に敗れた以外は劇中喧嘩らしい喧嘩をしたことはない。河田二高は他の勢力とは交わらない伝統があったが、剛と戦うブルの姿に心を打たれ、靴投げで連合入りを決める。常に冷静で負ける喧嘩はしない主義だが、実力はブルに次ぐほどらしい。痔持ち。桂木の従兄弟。卒業後は桂木の働いている天山建設に入社。
- 中島 信助(なかじま しんすけ)
二代目黒焚連合総長。河田二高入学後石川と戦い勝利した。通称「アンモ」。その由来は小学校三年生のときの遠足でアンモナイトを見つけたことからきている。他の登場人物に比べると本名で呼ばれることが多い。ブルと同じく恋愛においては悲しいエピソードを持つ。外見はどう見ても高校生には見えず、ゼットンからは「PTA」と呼ばれる。一人だけ一年生のときから幹部扱いだったため、不和もあったが、襲名の際には春道に正面から挑んで敗北し、仲間たちを納得させた。「新四天王」の一人。
- 安藤(あんどう)
中島の代の河田二高ナンバー2。鈴蘭のマサとは子供の頃からの因縁がある。 ゼットンには冷えた焼きそばと馬鹿にされていた。
- 万代 勇次郎(ばんだい ゆうじろう)
焚八商業1年のトップで三代目黒焚連合副総長。中島のことを「信ちゃん」と呼ぶ。
[編集] 県南の人物
- 藤川 輝(ふじかわ てる)
通称「テル」。武装戦線の龍信と兄弟分。カクケン曰く「実にいい目をしている」とのこと。小さくてもいいからライブハウスを作ることが夢。
- 木島 好一(きじま こういち)
通称「キーコ」。春道に挑むが敗れる。顔中にある傷と、半分ちぎれた左耳が特徴。暁のトラック野郎になることが夢。Snakeheadsとの戦いが終わったころのトラック購入用の貯金は、パルコより多い67万とんで5千7百円貯まっていた。
- 春山 孝一(はるやま こういち)
通称「パルコ」。Snakeheadsとの戦いの際、春道、龍信、竜也、テル、キーコとともにP.A.D(PARKO.AND.DANGERERS)を結成。キーコ同様、暁のトラック野郎になる夢を持っている。変わった髪形をしていて、春道にジョウロで水をやられたことがある。実は、詩人らしい。千秋に蹴り一発でぶっ飛ばされた後大きな靴の着ぐるみ(?)のようなものを着た千秋に追いかけられる夢をたびたび見ていたようだ。
- 田増 強(たます つよし)
もともとスネイク・ヘッズに入りたいと思っていたが、龍信や美藤の戦いぶりに惚れP.A.Dに特別参加することとなる。目上の人には礼儀正しいが、ゼットンら同い年の人に対しては急に態度がでかくなる。よく名前を「タヤス」と間違えられる。軍司からは「これ食べるか?」とニンジンを差し出されたこともある。
- 木津 京介(きづ きょうすけ)
テルたちの仲間。本編では少年刑務所に入っており名前のみの登場だが、「続・外伝」で大きく取り上げられている。春道と似たような性格をしていて、馬鹿であほでスケベ。
[編集] 鳳仙学園
鈴蘭とも拮抗するほどの不良高校。まとまりのない鈴蘭とは対照的に、軍隊並みの統率力と番長を頂点とした全校を統一する組織力が特徴。「幹部以外は丸坊主」という決まりがあるため鳳仙の生徒達は「スキンヘッド軍団」として恐れられている。キングジョーの代以降は幹部も丸坊主が多い。過去には鈴蘭との全面戦争で多くの重傷者を出し、ついには番長美藤真樹雄が死亡するという事態が起きたため、悲劇を繰り返さぬよう相互不可侵の状態が続いていた。弟の竜也と秀幸が兄の克服を目指して鈴蘭に挑んだ際には再び全面対決の様相を呈したが、その後は基本的に緊張関係を保ちながらも共存している。
- 美藤 真喜雄(びとう まきお)
美藤三兄弟の長男。鳳仙の番格をつとめ、鈴蘭との全面抗争を戦うが、抗争のさなかナイフで刺され命を落とす。桂木と共にリンダマンのよき理解者だった。リンダマンいわく群れるのを嫌い、キレるととても恐かったらしい。
- 美藤 竜也(びとう たつや)
美藤三兄弟の次男。その強さは鳳仙の中でも圧倒的で、二代目武装戦線の頃の龍信を一方的に叩きのめした(しかし春道曰く「今やったら負けるのはお前の方」らしい)。鈴蘭を倒して兄を越えようと戦いを挑み、阪東とヒロミを完膚無きまでに倒したが、春道との決戦では追い込みながらもパンチ一発で敗れ、兄に対しても吹っ切れた。龍信とはその後も険悪であったが、スネイクヘッズと春山たちの抗争では共闘した。九頭神 竜男と引越し先の東京でタイマンしたが、腕を折られるという結果に終わった。卒業後は龍信と同じジムでボクサーを目指している。
- 美藤 秀幸(びとう ひでゆき)
美藤三兄弟の三男。一年生の頃から上級生の幹部を操って鳳仙を事実上仕切り、鈴蘭との抗争の中心人物となる。一度は不意をついてマコも倒したが、その後の河原での決闘では、万全の体勢で挑んできたマコに圧倒的な差で敗れた。竜也引退後は鳳仙のトップに君臨するがキングジョーにタイマンで破れトップをキングジョーに譲ると同時に家庭の事情により兄弟そろって東京に引っ越すこととなる。これにより美藤兄弟の時代は幕を閉じる。
- 金山 丈(かなやま じょう)
通称「キングジョー」。岡山から転校してきた男。一年のとき二年生の秀幸を倒し鳳仙学園をしめた。いきなりブルに挑戦したが、勝利目前にカウンター一発で敗れた。「新四天王」の一人。
- 氏家 純(うじいえ じゅん)
鳳仙学園1年ナンバー2。
[編集] SnakeHeads
- 陣内 公平(じんない こうへい)
もともとはテルたちの仲間だったが、徐々に彼らとのズレを感じ始め、八丁の誘いでスネイク・ヘッズに入る。P.A.Dとの抗争の末、テルに諭され新たな一歩を踏み出そうと決心するも、その矢先に園田に刺し殺される。
- 真弓 鉄次(まゆみ てつじ)
スネイク・ヘッズの実力者。公平とのタイマンでその実力を認め、地獄の果てまでついていくことを決心する。春道も認めるほどの頑丈な体をしており、公平の死後は極道の世界でのし上がるため町を出る。
- 志賀 幸夫(しが ゆきお)
スネイク・ヘッズ幹部。美藤を警棒で滅多打ちにするも敗れる。 春道にはこまわり君とあだ名をつけられる。
- 大島 智之(おおしま ともゆき)
スネイク・ヘッズ幹部。龍信にタイマンで敗れる。ボクシングをやっている。 頭に血が上りやすく、冷静さを欠けるのが欠点。 春道にはどんぐり星人とあだ名をつけられる。
- 園田 正幸(そのだ まさゆき)
スネイク・ヘッズ幹部。幹部の中で最も八丁に忠誠を誓っているということで公平に裏切られる。その後、公平を刺し殺すこととなる。
- 八間 丁次(はちま ちょうじ)
通称「八丁」。十国組組長の一人息子で、スネイク・ヘッズの頭。公平を利用するつもりでスネイク・ヘッズに誘うも、結局逆に利用されたかたちとなった。 園田を使って公平を殺害したことで京介の怒りに触れ、半殺しとなる。 なお、本編では名前のみの登場だが、「続・外伝」で少しだけ登場する。
[編集] 銭屋一家
- 小川研次(おがわ けんじ)
通称「ドスケン」。
[編集] 萬侍帝国
東京町田を本部に北は北海道から南は九州まで22の支部を持つ日本最大の喧嘩チーム。
- 九頭神 竜男(くずがみ たつお)
日本不良界最強の男と呼ばれる。
- 伊能 秀次郎(いのう ひでじろう)
- 下地 幸太郎(しもじ こうたろう)
- 下地 福太郎(しもじ ふくたろう)
[編集] 映画化 クローズ-ZERO-
三池崇史監督で実写映画化される事が2007年の3月に発表された。 内容は鈴蘭の歴史にまつわるオリジナルストーリーで、新キャラや女性キャラクターもが登場するという。 主要キャストは小栗旬(主演)、やべきょうすけ、岸谷五朗、遠藤憲一、山田孝之に決定している。
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