グリモワール
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グリモワール (grimoire) とは、フランス語で呪文集を意味し、特に中世ヨーロッパで流布した呪術書を指す。
悪魔や精霊、天使などを呼び出して、願い事を叶えさせる手順などが書かれている。
『ソロモンの大いなる鍵』『ソロモンの小さき鍵』『黒い雌鳥』『ピラミッドの哲人』などが有名で、特に『黒い雌鳥』は、「エロイムエッサイム 我は求め訴えたり Eloim Essaim frugativi et appelavi」という呪文が「悪魔くん」や『魔界転生』などの作品に取り入れられるなど、日本でもかなり有名。また、聖書関連の偽典、偽書の中にはグリモワールとされる書物(エノク書など)も存在する。
「グリモワ」または「グリモア」とも。
目次 |
[編集] 実在する(とされる)グリモワール
- ソロモンの大いなる鍵
- ソロモンの小さき鍵(レメゲトン)
- 黒い雌鳥
- ピラミッドの哲人
- ドジアンの書
- 魔術師アブラメリンの聖なる魔術
- ラジエルの書
- ヘプタメロン
- 金枝篇
[編集] 架空のグリモワール
※すべてラヴクラフトの小説「クトゥルフ」シリーズに登場するもの。
[編集] 参考文献
- K・フォン・プフェッテンバッハ 『封印された〈モーゼ書〉の秘密』 ISBN 4845405873
- (『モーゼの第六の書』『同第七の書』 の邦訳を収録)