グリーン関数
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
グリーン関数(グリーンかんすう)は
- ジョージ・グリーン (George Green) により導入された関数。微分方程式の解法を与える。本項で記述。
- J.A.Green により導入された組合せ論的関数。グリーン多項式とも。有限シュバレー群(オリジナルは有限体上の一般線型群)の既約表現を記述する。
グリーン関数 (Green function) とは、微分方程式や偏微分方程式の解法の一つであるグリーン関数法に現れる関数である。
すなわち、Ly(x) = f(x) の形の微分方程式(L は線型微分演算子)を解きたいときは、まず LG(x, x') = δ(x - x') の解 G(x, x') を求め(δ(x) はデルタ関数 )、y(x) = ∫ G(x, x')f(x') dx' を計算すればよい。ここで G(x, x') をグリーン関数と呼ぶ。
グリーン関数法は、英国の数学者 G.Green によって考案された。
物理学、数学、工学各分野において非常に重要な関数であり、広い用途で使用される。プロパゲータ、伝播関数と呼ばれることもある。
[編集] 関連記事
カテゴリ: 数学関連のスタブ項目 | 微分方程式 | 関数 | 数学に関する記事