ケントゥリア民会
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ケントゥリア民会(comitia centuriata)とは、古代ローマにおける民会の一つ。兵員会とも訳出される。
[編集] 概要
伝承上では、王政ローマの時代において、第6代のセルウィウス王がローマ軍を200近くの「ケントゥリア」(百を意味する語で、ローマにおける部隊の単位。百人隊などと訳出される。)に分けたことが起源とされる。ただし、実際には前5世紀ころに設けられたのではないかと推測されている。各ケントゥリアを単位として投票が行われ、執政官、法務官、重要な裁判、戦争など市政の重要事項が討議された。このように、軍事組織と市政運営が結びついていたことからも、ローマ市民の形成した共同体が、戦争を通じた重装歩兵共同体としての性格を有していたことがうかがえる。多くのケントゥリアは、騎士・歩兵第一級といった富裕層によって構成されていたため、市民の意向が平等に市政に反映されることはなかった。
[編集] 関連項目
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