コカブ
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コカブ(Kochab)はこぐま座β星(β Ursa Minoris、略称β UMi)。地球の歳差運動により、B.C.1000年頃には北極星だった。2.08等、距離は130光年。スペクトル型はK4Ⅲなので赤みの橙色に見える。
なお「コカブ」とはアラビア語で「星の中の星」という意味だが、元来「北の星」を意味するアル・カウカブ・アル・シャマリー(Al Kaukab al Shamaliyy)の「カウカブ」の部分が残ったものである。この名はかつてコカブが北極星だったことを暗示しているといえる。
[編集] 昔の中国での名称
北極五星(太子、帝、庶子、后、北辰)のうち帝がコカブである。これが天帝(太一(大一)タイチー、太極、太乙)即ち天皇大帝である。その周囲を北斗七星など所臣が廻って守っているとされた。
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