コンピュータ囲碁
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コンピュータ囲碁(コンピュータいご)は、コンピュータに打たせる囲碁のこと。コンピュータ囲碁の研究は欧米で始まった。
最初に19路盤で動作するプログラムを書いたのは1969年のアメリカのZobristで、この時の棋力は38級程度であった。80年代に入ってから世界大会が開催されはじめ、日本ではFOST杯(1995-1999)、岐阜チャレンジ(2003-2004)などが開催されている。中でも台湾の応昌期が設立したING杯(1985-2000)は2000年までに互先で人間の名人に勝てば4000万台湾ドル(約1億4千万円)の賞金を出したことで有名になった。
囲碁はチェス、将棋、オセロといったほかのゲームと比較して ゲームの性質上、良い評価関数を作るのが難しかったり、場合の数が多かったりする[1]ために難しく、 悲観的な見方だと、21世紀中に名人に勝てるコンピュータは現れないだろうと言われている。
- ^ ただし、9路盤の囲碁はチェスより場合の数は少ない
現在は日本棋院からアマ初段を認定されているプログラムが4つある(手談対局4、最高峰3、最強の囲碁2003、銀星囲碁3)。最高峰3を除いて、作者は皆海外勢によるものである。しかしこれらのプログラムが人間の初段と互先で戦って勝つのはほぼ不可能と思われ、「せいぜい5級」との厳しい評価がある。
全体として打つ手が決まっている死活などではプロ級の評価が挙がるプログラムもあるが、複雑な中盤になると途端に弱くなる。特に厚みをどう評価するかは人間のプロにも非常な難題であり、これをプログラムに組み込むことはきわめて難しい。
[編集] 囲碁プログラム
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