コーチ屋
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コーチ屋(こーちや、コーチヤともいう)とは、公営競技の施行場内外や場外の投票券売場で、自分の予想を教えたり買い目を指示するなどの行為を装い、客から金を詐取することを行う者を指す。
場内にいる場立ちの予想屋はその場の主催者が公認しているが、コーチ屋は非公認・非合法であるので注意が必要である。
[編集] 古典的手法
手口の代表的なものとして、施行場内外にいる客に「今日は儲かっている」などと話しかけ(その際に服のポケットから札束などを、いかにも勝った金のように見せる)、興味を持った客に買い目を教える。
買い目を教えてもらった場合、そのコーチ屋はその客をマークしていて、もしその買い目が当たった場合はどこからともなく現れ、配当金からコーチ料と称する金を請求する。外れた場合は知らんふりをし、後刻出くわしてしまったときには「買ったのはあなたの自己責任だ」などといってとぼける。中には「私が買いに行ってあげよう」などと言って客から金を預かったふりをしてそのまま逃げてしまうこともある。
[編集] 新しい手法
主催者側が、古典的手法のコーチ屋の手口を注意し、警告を発するようになったことから、1980年代以降、半ば強制的に予想を見せる強引な手口が多くなった。
- 公営競技場へ向かう路上で予想を行い、客(カモ)を引きつけ予想代金を請求する。
- 一般のチラシ、ティッシュ配布と見せかけて予想紙を渡し、予想代金を請求する。
等々、手口はサクラも交えて巧妙化、かつ強引なものになりつつある。