ゴディエ・ジュヌー
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ゴディエ・ジュヌー (GODIER GENOUD)は、フランスのオートバイメーカー。 主に川崎重工業製オートバイをカスタム化して製造販売を行っている。多くのカスタムメーカーが特徴的なカスタマイズで自社製品の差別化を図る傾向とは別に、耐久レースのノウハウを元にトータルバランスを第一にした製品を送り出している。
創業者はG・ゴディエとA・ジュヌー。1974年、1975年のヨーロッパ耐久レースの優勝者であった二人がレースのノウハウを生かして設立した。パリから600キロメートル東部のサンジュリアンに本社を置く。創業は1975年。
[編集] ラインナップ
- 1000GG02R MOTO TOUR 2005
- 1000GG
- 1135R
- 1300GG
- 650Raid
- GG650R
- Z650GG
- ZXR1000
- ZX-10 Tomcat GG
- ZZR1100GG
- 1100ZR
- ZXR7
- ZX9R
- GG1000 Turbo
- GGYZF750
- Black Sonia
[編集] フラッグシップ
中でもゴディエ・ジュヌーの代名詞とされ、最も有名なモデルは1135R。通称パフォーマンスレプリカとも呼ばれた。
川崎重工業製Z1000Jをパフォーマンス社1982年製ワークス耐久マシンに則してカスタマイズ。ビキニカウル、デビルの4into1集合マフラー、ダイマグのマグネシウムホイール、シビエのデュアルヘッドライトを与えられ、ネーミングが示す通りに排気量は1000ccから1135ccにアップ。更にフレーム・足周り・冷却系・ブレーキ関係などを強化して販売された。最も人目を引くオリジナルからの変更点は、パフォーマンスレプリカの名が表す通りに耐久レースのパフォーマンス社レーサーとほぼ同じシルエット、そしてカワサキのイメージカラーであるライムグリーンに塗られた車体であった。 非常に手作り感のあるバイクで、一台ごとに細かい部品は随分異なっており、年式では無く製造順に塗装パターンも頻繁に変わっている。
この車種は世界的にも珍しい特徴として、アッパーカウル側面下部にシリアルナンバーの記載がある。写真の車両は“NO,20”とあるので製造20台目を表している。製造開始は1983年。総生産数約250台。一説には300台程度は生産されていたとの情報もあり。
2006年よりフランス本社で“復刻版”の1135Rが受注で再生産開始。日本においてもゴディエ・ジュヌー社からブランド使用許可を得たメーカーがノックダウン生産を開始している。
余談であるが、発売当時[1984]斬新過ぎると言われたスタイリングで世間的に評価は低かったが、近年においては多くのライダーに支持され、外見だけを模したモデルが国内で多数作成されている。日本に輸入された以上の車が走っていると云う、不思議な光景が見受けられる。
主要諸元
- 空冷4サイクル4気筒
- 総排気量 1135CC
- ボアストローク 74×66
- 圧縮比 9.2:1
- 最高出力 120Ps/8500rpm
- 最大トルク 9.7MKG/7000rpm
- ミッション 5速