サン=テミリオン
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サン=テミリオン | |
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国 | フランス |
地域圏 (Région) | アキテーヌ地域圏 |
県 (département) | ジロンド県 (県庁所在地) |
郡 (arrondissement) | リブルヌ郡 (郡庁所在地) |
小郡(canton) | リブルヌ小郡 |
INSEEコード | 33394 |
郵便番号 | 33330 |
市長 任期 |
ジャック・グディノー 2001-2008 |
面積 | 27,02 km² |
人口 | 2 345 人 (1 999) |
人口密度 | 86 人/km² |
サン=テミリオン (Saint-Émilion) は、フランスの南西部に位置する町で、アキテーヌ地域圏、ジロンド県に属する。ボルドーワインで有名なボルドー近郊のワイン産地のひとつで、歴史地区は周辺の7つのコミューンの景観とともに、「サン=テミリオン地域」の名で世界文化遺産に指定されている。
[編集] 地理
サン=テミリオンはボルドーの北東35kmに位置し、リブルヌとカスティヨン=ラ=バタイユの間に位置している。平均の海抜は23メートル。
サン=テミリオンへ行くには、ボルドーから1日に数本出ている列車を使うか(所要時間1時間弱)、リブルヌからタクシーを使うなどの手段がある。
[編集] 歴史
サン=テミリオンの歴史は先史時代にまで遡る。紀元2世紀になると、古代ローマ帝国によってこの地にブドウが植えられ、4世紀にはラテン詩人アウソニウスがその実を讃えた。
町の名は、8世紀にこの地の洞窟に隠遁した僧侶聖エミリオ (Saint Emilion) に因む。この地の土壌や地形はワインの醸造に適しており、エミリオに付き従った僧侶たちが、販売も視野に入れたワインの醸造を行うようになった。
このワインの味は、中世に盛んになったサンティアゴ・デ・コンポステーラへの巡礼の途上に立ち寄った旅人たちの間で評判となり、優れたワインのひとつとして知られるようになった。