サーベラー
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サーベラーは、アニメ『宇宙戦艦ヤマト』シリーズに登場する、架空の人物。白色彗星帝国ガトランティスの最高幹部で、実質的にNo.2。ガトランティスの人間は、肌の色が緑色であるが、彼女は肌色であり、白色彗星が征服した被支配民族の出身と見られる。性格は冷酷で魔女的雰囲気を漂わせる美女。(声:映画版=小宮和枝、TV版=小原乃梨子)
常にズォーダー大帝の側にはべり、ゲーニッツ、ラーゼラーととも都市帝国の中央作戦室にいる。『さらば宇宙戦艦ヤマト 愛の戦士たち』では、総参謀長として大帝の命令を部下に伝える。テレサを解放したヤマトに危惧の念を口にしたラーゼラーを臆病者呼ばわりする。また、デスラーに対して快く思っておらず、監視艦隊司令ミルをつける。
『宇宙戦艦ヤマト2』では、帝国支配庁長官として登場。冷酷かつ高慢で、ズォーダーと同盟したデスラーを、自分の地位を脅かすものとして恐れた。デスラーを監視するため、ミルをガミラス残存艦隊に同行させた。次いでゲーニッツ、ラーゼラーと共謀しデスラー追い落としの陰謀を企てる。デスラーを戦線から大帝の命令と偽って都市帝国に召還し幽閉してしまう。しかし、太陽系侵入前夜、一瞬の隙をついたデスラーとタラン将軍によって、デスラーは脱出に成功する。激怒したサーベラーは、追撃のために艦隊を派遣しようとするが、デスラーの決死の行動を理解したズォーダー大帝によってサーベラーの陰謀は画餅に帰した。テレザートのテレサに対しても、単なる妨害者に対する以上の悪意をむき出しにしたが、テレサが超能力を発揮しテレザートを破壊してまで白色彗星の進路を変えたときには、パニックをおこしてズォーダーに醜態振りをたしなめられた。 ヤマトの決死隊が都市帝国に侵入した際に独断で多くの兵士を失い、結果として帝国崩壊を導くことになり、この時に大帝に見捨てられ、超巨大戦艦に乗艦できず死亡した。
『さらば宇宙戦艦ヤマト愛の戦士たち』では、白い髪に白いコスチューム。『宇宙戦艦ヤマト2』では、黒髪に変更され、青が基調のドレスと赤が基調のドレスを身にまとっていた。