シャフトドライブ
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シャフトドライブ(Shaft drive)とは、エンジン(もしくは人)の動力を回転軸(シャフト)で伝える機構を持った駆動系のことをいう。主にオートバイ、自転車などでチェーンやベルト(極めて限られる)を使わないという意味で用いられる。したがって、対語は多くの場合チェーンドライブとなる。
[編集] オートバイ
シャフトの部品自体は重く、高価であるが、チェーンと比べてメンテナンスの手間が格段に掛からないことから高級ツアラー系(長距離を快適に走ることを目的とした大型オートバイ)に採用されてきた実績がある。しかし、加速時に車体を持ち上げる力が過大にかかることから、忌避するライダーも多かった。近年、BMWをはじめとして懸架装置にリンクを設けることで、この問題を軽減した機種も増えている。
[編集] 自動車
自動車のほとんどがシャフトドライブであることから、わざわざ使うことはないが、ホンダ・S600のように一部チェーン駆動の自動車が存在しており、そうした機種における対比の説明で用いられることがある。
[編集] 自転車
部品による重量増と価格的な問題から、なかなか導入は進んでいないが、軽量化と耐久性を兼ね備えた機種が発売されている。日本では丸石サイクルのものが有名。チェーンによる衣服の油汚れを排除することができる。