シャーロット・アマリー
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シャーロット・アマリー(Charlotte Amalie)は、アメリカ合衆国の自治領であるアメリカ領バージン諸島の主都。セント・トーマス島に位置する。人口は18,914人(2000年国勢調査)。同名の海港を持つ港湾都市で、かつてはカリブ海の海賊の本拠地のひとつであったが、現在はクルーズ観光港となっている。2004年には、約150万隻のクルーズ観光船が停泊した。
シャーロット・アマリーは北緯18度20分36秒西経64度55分49秒に位置している。気候は熱帯のサバナ気候(Aw)である。
シャーロット・アマリーは数多くの歴史的建造物が残る歴史の町である。1672年にデンマークの西インド会社によって入植が始まり、1691年にシャーロット・アマリーがデンマーク領バージン諸島の主都に定められた。第一次世界大戦下の1917年、アメリカ合衆国はパナマ運河防衛のためにバージン諸島をデンマークから購入した。1927年には住民にアメリカ合衆国市民権が与えられた。
西半球で2番目に長い歴史を持つシナゴーグであるセント・トーマス・シナゴーグ(St. Thomas Synagogue)もシャーロット・アマリーに立地している。市内の歴史的建造物や文化遺産は、セント・トーマス歴史トラスト(St. Thomas Historical Trust)によって守られている。
また、シャーロット・アマリーには多数の免税店が建ち並び、観光客向けのショッピング・エリアにもなっている。
市名はデンマーク国王クリスチャン5世の王妃シャルロッテ・アマーリエ(1650年-1714年)にちなんで名付けられた。