ジミー・クリフ
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ジミー・クリフ(Jimmy Cliff)は、1948年に生まれたジャマイカ人レゲエ・シンガー。本名ジェイムズ・チェンバース。レゲエというジャンルが確立する前から音楽活動を開始していた、正に大御所。
[編集] 略歴
- ジャマイカがイギリスから独立した年でもある1962年に、レコード・デビュー。同年には、「ディアレスト・ビヴァリー」が初めてのヒット曲となる。同名のレストランに売り込みをかけ、レコーディング費用を捻出したというエピソードがある。
- 1965年に活動の場をロンドンに移す。
- 1967年にファースト・アルバム『ハード・ロード・トゥ・トラベル』を発表。
- 1972年には、ジャマイカの状況を世界に知らしめた映画『ハーダー・ゼイ・カム』に主演し、映画のサウンドトラック盤にも参加、一躍有名になる。
- 1978年、レゲエのアーティストとしては初の来日公演を行う。
- 1985年発表のアルバム『クリフハンガー』でグラミー賞を受賞。本作収録の「ブラウン・アイズ」には、伝説の天才ベーシスト、ジャコ・パストリアス(故人)が参加。
- 1993年、コメディ映画『クール・ランニング』の主題歌「アイ・キャン・シー・クリアリー・ナウ」(ジョニー・ナッシュのカヴァー)が大ヒット。2005年には、日本のTVドラマ『エンジン』(主演:木村拓哉)の主題歌にもなった。
- 1999年、イベント「ジャパンスプラッシュ」で来日、トリを務めた。
- 21世紀に入っても現役で活動を続ける。
[編集] ロックとの関わり
- 1971年に、キャット・スティーヴンスの名曲「ワイルド・ワールド」をカヴァー・ヒット(全英8位)させた。この曲は、後にハード・ロック・バンドMr.Bigや、レゲエ・シンガー、マキシ・プリーストも取り上げる。
- ローリング・ストーンズの『ダーティ・ワーク』にゲスト参加。「トゥー・ルード」で、キース・リチャーズとのデュエットを披露。