スクランブル交差点
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スクランブル交差点(-こうさてん)は交差点の特別な種類である。
車中心の道路状況の中、歩行者が交差点で道路を右折する(斜め向かい側=対角線に渡る)場合、通常2回道路を横断する必要があるが、人通りの多い繁華街の交差点においては信号機により一時的に車の流れを止め、歩行者が自由に横断ができる形態の交差点もあり、スクランブル交差点と呼ばれる。
日本におけるスクランブル交差点は1969年3月5日、熊本市の子飼交差点が日本で初めてのものであり、日本全国300箇所以上のスクランブル交差点がある。
しかしながら、スクランブル交差点は通常の交差点よりも交通容量が小さいために渋滞を招くことも多い。地方都市ではモータリゼーションの進展や都市の衰退による歩行者の減少と自動車の増加により、交通渋滞の原因とされ、通常の信号機に戻すケースもしばしば見られる。逆に、幹線道路を跨いだ交流を密にするためや交差点の交通事故防止のために設置が要望されているところもある。