スチル写真
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スチル写真(スチルしゃしん)とは映画の1シーンを撮影した写真、またはその撮影風景などを記録したもの、もしくはそれらを撮るスタッフを指す。また近年では、デジタルビデオカメラのように動画と静止画が同時に撮影可能なカメラがあるため、「静止画」に対して指す場合もある。
「活動写真」(映画)に対して、「静止した写真」としてこの言葉が用いられたと考えられる。
初期のスチル写真は撮影所の専属スタッフやカメラマン、もしくは近辺の写真館などが撮影していた。これらの写真は配給会社を通して映画館や出版社に配られ、宣伝材料として用いられた。防音ケースに入れたカメラを用いるか、望遠レンズを用いることで同時録音の妨げにならないように撮影する技術が求められる。騒音にシビアな場合、リハーサル中に撮影したり、シネフィルムのネガをプリントすることで、本番中の撮影を避けることがある。
近年では映画館にこれらのスチル写真を配るということは減ってきているが、雑誌などでのタイアップなど宣伝材料としての活躍の場は多い。また映画の公開に合わせて、写真集などの関連書籍を作ることが多くなってきており、プロの写真家に依頼することも増えてきている。
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