ズンドコ節
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ズンドコ節(ずんどこぶし)は、日本を代表する歌謡曲の楽曲の一つである。
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ルーツは「海軍小唄」
元々、「ズンドコ節」は「海軍小唄」(かいぐんこうた)と呼ばれていた。軍歌の一つと言われる事もあるが、実際の所は、戦地に赴く男たちの本音を歌った流行歌のような物である。作詞者及び作曲者は不詳である。1945年頃に流行った曲である。
「ズンドコ節」の誕生
戦後まもなく田端義夫により「ズンドコ節」として流行した。その時に「ズンドコ節」の名前が付いた。歌詞の内容は「海軍小唄」と殆ど変わらない。
アキラのズンドコ節
1960年に小林旭がカバーした。「海から来た流れ者」シリーズの第2弾「海を渡る波止場の風」のテーマ曲として誕生した。歌詞は大きく変わり、曲のテーマは「若い男女の恋物語」となった。
- 作詞:西沢爽
- 補作曲:遠藤実
ドリフのズンドコ節
1969年にザ・ドリフターズがカバーした。当時としては異例の115万枚を越える大ヒットになり、ドリフの代表曲になった。テーマは小林旭と同じく「若い男女の恋物語」だが、原曲の「海軍小唄」の歌詞も所々に使われている。なお、志村けんがザ・ドリフターズに加入後「志村けんバージョン」も発売(シングル「ゴーウェスト」のB面に収録)されたが、志村がソロで歌う部分以外では明らかに荒井注のものと思われる声が随所に入っている。おそらく荒井のソロの部分だけを志村に差し替えて編集しただけのものと思われる。
*外部リンク ズンドコ節と本居宣長 www.ten-f.com/zundokobushi.htm
零心会のズンドコ節
1986年に零心会がカバーした。テレビドラマ「ザ・ハングマン」のエンディングテーマだった。
- 作詞:中西冬樹
- 作曲:不明
- 編曲:水谷公生
T-BACKSのズンドコ節~お花見編~
1994年にT-BACKSがカバーした。
きよしのズンドコ節
2002年に氷川きよしがカバーした。歌い出しは、小林旭のものに似ている。曲のテーマは同じく「若い男女の恋物語」である。この年以降、全国の盆踊り大会で使われている。
- 作詞:松井由利夫
- 作曲:水森英夫
- 編曲:小野寺忠和