ソフト帽
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ソフト帽(ソフトぼう、Soft felt hat)は、第二次世界大戦前頃まで最も一般的に使用された帽子。正しくはソフトフェルトハットと呼ぶ。 日本では中折れ帽(なかおれぼう)とも呼ばれ、当時の公務員や会社員に愛用されていた。
兎の毛等を固めたファーフェルト、または羊毛を固めたウールフェルトで作られている。一般にファーフェルトの方が高級とされている。 クラウン(山の中央)にクリース(窪み)があり、ブリム(つば)は前部を下げ後部を高くするのが一般的である。 ソフト帽に対するものがハードフェルトハット(山高帽)である。
イタリアのボルサリーノ製品が有名で、1900年頃には75万個が製造され、半数以上が外国に輸出された。
欧米では「フェドーラ」 (fedora) と呼ばれる。これは、フランスの劇作家ヴィクトリアン・サルドゥー (Victorien Sardou) による1882年初演の "Fédora" に由来する。これのヒロイン、 Princess Fedora Romazova がソフト帽に似た形状の帽子を着用していた。
[編集] 関連項目
- レッドハット - シンボルマークにソフト帽の男性のシルエットを使用しており、またレッドハットの支援するオープンソース開発コミュニティが Fedora Project である。