チベット虐殺問題
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チベット虐殺問題は中国軍によるチベット人への迫害・虐殺行為により現在、中国が国際的に非難を浴びている問題である。
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[編集] 概要
2006年9月30日に、ネパール国境地帯でヒマラヤ山脈を歩いていた子供を多く含むチベット仏教徒ら数十人に対し、警告も無く人民解放軍兵士が銃撃を加えた。先頭と後方部を歩いていた2名(うち1名は15歳の少年)が死亡、数十名らが行方不明となった。
中華人民共和国政府側はこの事件を彼らに幾度も警告していたものの抵抗したために狙撃したと正当防衛と主張したが、この事件の一部始終の様子をルーマニア人ら登山家が撮影し、インターネット上などに公開。その内容は中華人民共和国政府側の説明と全く異なっており、「まるで狩りをするかのようだ」とこのビデオを撮影した登山家のコメントまで入っている。これが世界中に波紋を呼び、日本では2ちゃんねるのトップページに日本語字幕付きでこの動画が貼られ、国連難民高等弁務官事務所などをはじめとする国際社会も批難の声を上げている。
現在、カイラス山を通る自動車専用道路の建設を中華人民共和国政府は計画しているが、信者は「聖地が破壊される」と主張して中止を求める国際的な運動を展開している。
[編集] 関連項目
[編集] 参考文献
- チベット亡命政府-情報・国際関係省『チベット入門』鳥影社
- ペマ・ギャルポ『チベット入門』日中出版
- 石浜裕美子『チベットを知るための50章』明石書店
- 川喜田二郎『チベット文明研究』中央公論社
- 野町和嘉『チベット 天の大地』集英社
- ダライ・ラマ『チベットわが祖国 ダライ・ラマ自叙伝』中央公論新社
- ダライ・ラマ『この悲劇の国 わがチベット』創洋社
- マイケル・ダナム『中国はいかにチベットを侵略したか』講談社
- ペマ・ギャルポ『チベットはどうなっているのか チベット問題へのアプローチ』日中出版
- W・シャカッパ『チベット政治史』亜細亜大学
- ハインリヒ・ハラー『セブン・イヤーズ・イン・チベット』角川書店
- 小林秀英『雪の国からの亡命 チベットとダライ・ラマ半世紀の証言』地湧社
- パルデン・ギャツォ『雪の下の炎』新潮社
- チベット国際キャンペーン『チベットの核 チベットにおける中国の核兵器』日中出版
- フィリップ・ブルサール『囚われのチベットの少女』トランスビュー
- 英国議会人権擁護グループ『チベット白書 チベットにおける中国の人権侵害』日中出版
[編集] 外部リンク
- チベット亡命政府公式サイト
- Tibet Online Web TV - Central Tibetan Administration Video Archive
- ダライ・ラマ法王日本代表部事務所
- Tibet Net
- The Tibetan Centre for Human Rights And Democracy
- International Campaign for Tibet
- Laogai Research Foundation
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