ティモシー・デイリー
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ティモシー・デイリー(Timothy Daly)(1956年3月1日 - )は、米国の俳優、声優、プロデューサー。
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[編集] 経歴
[編集] デビュー以前
デイリーはニューヨーク生まれ。俳優ジェームズ・デイリーの息子で、女優タイン・デイリー(Tyne Daly)の10歳年下の弟。 バーモント州のベニントン・カレッジ(Bennington College)在学中にプロとなった。カレッジでは演劇と文学を学び、サマー・ストック(夏の間だけ上演される劇場)に出演した。
[編集] デビュー以降
初主演は、バリー・レヴィンソン(Barry Levinson)監督の映画『ダイナー』(Diner)。この映画は、ケヴィン・ベーコン(Kevin Bacon)等、今日最も尊敬を集めている俳優達のキャリアのスタートともなっている。その後すぐに続いてアラン・ルドルフ(Alan Rudolph)の主要作品『メイド・イン・ヘブン』(Made in Heaven)、アメリカン・プレイハウス(American Playhouse)の『ザ・ライズ&ライズ・オブ・ダニエル・ロケット』(The Rise & Rise of Daniel Rocket)、CBSのドラマシリーズ『オールモスト・グロウン』(Almost Grown)で主役を務めた。
ブロードウェイの作品、ティナ・ハウ(Tina Howe)脚本の『コースタル・ディスターバンス』(Coastal Disturbances)、マンハッタン・シアター・クラブでの『オリバー、オリバー』(Oliver, Oliver)、 ビル・C・デイヴィスの『マス・アピール』(Mass Appeal)、トリニティ・スクエア・レパートリー(Trinity Square Repertory)でのウイリアム・インジ(William Inge)の『バス・ストップ』(Bus Stop)、テネシー・ウィリアムズ(Tennessee Williams)の『ガラスの動物園』(The Glass Menagerie) (サンタフェ・フェスティバル・シアター)、『心の中のナイフ』(A Knife in the Heart)と『緋色の研究』(A Study in Scarlet) (ウイリアムズタウン・プレイハウス)、『パリ行き』(Paris Bound) (バークシャー・シアター・フェスティバル)で主役を務めた。
NBCの長寿シチュエーションコメディ『ウイングス』のくそまじめなパイロット、ジョー・ハケットの役で有名である。その役はケヴィン・コンロイ(Kevin Conroy)に勝って得た。『ザ・ソプラノズ 哀愁のマフィア』(The Sopranos)にクリストファー・モルティサンティ(Christopher Moltisanti)の旧友で、ギャンブルとドラッグの問題と戦う売れない脚本家のJ・T・ドラン役で何度か出演。
最近では『軍事法廷/駆逐艦ケイン号の叛乱』(The Caine Mutiny Court Martial)のブロードウェイのリバイバルで、デヴィッド・シュワイマー(David Schwimmer)、ジェリコ・イヴァネク(Željko Ivanek)と共演した。ABCの連続犯罪ドラマ『アイズ (テレビ番組)』(Eyes)にも出演したが、好評にもかかわらず、わずか5話で打ち切りとなった。『アニメ版スーパーマン』(Superman: The Animated Series)でのスーパーマンの声優としても知られる。偶然だが、デイリーもコンロイもいくつかのクロスオーバーするエピソードで互いに同じ役を演じたこともある。デイリーは、『ジャスティス・リーグ』(Justice League)のスーパーマンを演じることはできなかった(その役は俳優ジョージ・ニューバーン(George Newbern)が演じることになった)。1960年代の有名なテレビドラマのリメイク『逃亡者』(The Fugitive)に主演する契約を既に結んでいたためである。このリメイクはわずか1シーズン(2000年-2001年)しか放送されなかった。2002年のビデオゲーム『スーパーマン:アポコリプスの影』(Superman: Shadow of Apokolips)と2006年直接ビデオとして発売された『スーパーマン:ブレイニアックの襲撃』(Superman: Brainiac Attacks)で、スーパーマンの役をもう一度演じた。
2006年現在、ABCの新しいドラマ 『ザ・ナイン』(The Nine)にニック・キャバノー(Nick Cavanaugh)役で出演中。
[編集] 私生活
デイリーと妻である女優エイミー・ヴァン・ノストランド(Amy Van Nostrand)には2人の子供がいる。夫妻はコースト・プレイハウス社制作、ヴィンセント・J・カーディナル(Vincent J. Cardinal)原作の『コロラド・カテキズム』(The Colorado Catechism)でドラマローグ最優秀女優賞、最優秀男優賞をロサンゼルスで受賞した。