ティル・ゼア・ウォズ・ユー
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ティル・ゼア・ウォズ・ユー(Till There Was You)は、メレディス・ウィルソンによる楽曲。1957年のブロードウェイ・ミュージカル『Music Man』の劇中で使用された。『Music Man』は1962年に映画化された。
[編集] ビートルズによるカヴァー
1961年にペギー・リーがカヴァーしたものを参考にし、1963年にビートルズがカヴァー。セカンドアルバム『ウィズ・ザ・ビートルズ』のA面6曲目に収録された。ボーカルはポール・マッカートニーが担当。ポールの甘い歌声を上手く生かしたバラードナンバーである。
曲中に流れる印象的なアコースティック・ギター・ソロは、ジョージ・ハリソンが担当している。このジョージによるギターソロは、ジョージのギタリストとしての優れた才能が垣間見れるソロである。
この曲は彼らが古くからレパートリーに加えていた。デビュー前にドイツのハンブルク巡業時代からクラブで演奏していたことが判明している。
なお、イギリス王室主催の「ロイヤル・ミュージック・パフォーマンス」において演奏された3曲のひとつであり、ポールがこの曲を紹介する際のMCで「次の曲は僕らの大好きなアメリカのグループ、ソフィー・タッカーの曲です」というギャグを飛ばし、爆笑を誘った曲としても有名である。ちなみに、ソフィー・タッカーとはボードヴィルの女王と呼ばれたジャズ界の大御所歌手で、女優・歌手のジュディ・ガーランドに歌を教えた人物としても知られる。個人の名前であり、もちろんグループ名ではないので、そこがジョークになっている。