テオブロミン
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
テオブロミン | |
---|---|
IUPAC名 | 3,7-ジメチルキサンチン |
別名 | 2,6-ジヒドロキシ-3,7-ジメチルプリン |
分子式 | C7H8N4O2 |
分子量 | 180.16 g/mol |
CAS登録番号 | [83-67-0] |
形状 | 白色結晶 |
融点 | 290~295 °C |
沸点 | -295 °C |
テオブロミン (theobromine) は、カカオに含まれるアルカロイドの一種。自然界ではほぼカカオのみに含まれ、チョコレートやココアの苦味成分である。
[編集] 構造
カフェインに3つあるメチル基のうち、1位のメチル基が外れた構造をしている。ちなみに、7位のメチル基が外れたものは緑茶の苦味成分テオフィリン、3位のメチル基が外れたものはカフェイン生合成、生分解の中間体、パラキサンチンである。 名前に反して、ブロミン基は持たない。
[編集] 生理作用
自律神経を調節して、精神をリラックスさせ、記憶力、集中力作用がある。血糖値降下作用、利尿作用もある。 また、競走馬のドーピングにも使われる。ただし犬や猫にとっては有害であり、チョコレート中毒を起こすことが知られている。