ディキシーランド・ジャズ
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ディキシーランド・ジャズ(Dixieland Jazz)は、クラシック・ジャズに分類される一分野。ディキシーランドとは、アメリカ南部の諸州を指す通称や俗称。一時期フランス領だった地域で、その間の流通紙幣に10を表す「DIX」という文字が印字されていたことから由来するといわれる。
もともと、ディキシーランド・ジャズという呼称は、白人ミュージシャンが演奏するニューオーリンズ・ジャズを意味したが、時代が下るにつれて、黒人ミュージシャンが参加してもディキシーランドと呼ばれるなど、定義が曖昧になってきた。
主に、複数の管楽器に、ピアノ、バンジョーなどを加え、6~7人以下の編成で演奏される。譜面に縛られない自由な演奏スタイル(パートごとの即興演奏)を重視する。
1917年にニューヨークに進出した、ニューオーリンズ出身のオリジナル・ディキシーランド・ジャズ・バンドによって、多くに知れ渡り、メジャーなスタイルになったともいわれている。
「ジャズの最初の形態」と認識されることが多く、また、 "jazz" というつづり・表記で表された最初の音楽形式として知られている(1917年以前には、しばしば "jass" と表記された)。
[編集] 音楽理論的側面
何をもってディキシーランド・ジャズとし、何をもってニューオーリンズ・ジャズであるかといった定義が、ほかのスタイルのジャズよりもあいまいであり、一般的に通じる定義はないといってもよい。音楽理論的側面においてはこの2つのスタイルを分ける要素はない。
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カテゴリ: ジャズ | アメリカ合衆国の音楽 | ニューオーリンズ