デザートゲイター
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デザートゲイター(DESERT GATOR)は、2005年6月、タミヤよりリリースされたラジオコントロールカーである。カテゴリは電動1/10スケールの2輪駆動(駆動方式はRR)バギーに属する。走行・操縦メカ等は別売となる組立キットの他、電池をセットするだけで即走行可能な完成品タイプ(簡便性向上の為仕様の一部をデチューン)もラインナップされている。
現時点(2005年10月現在)で同社の上記カテゴリでは最新型となる、DT-02シャーシを採用。先だって発売されたスーパーファイターG(SUPER FIGHTER G)にもこのDT-02タイプが奢られているが、デザートゲイターでは一部に材質見直しなどの変更が加えられている。シャーシ以外にもレースシーンを見据えた各種装備が与えられており、同系列ながらよりホットなバージョンとして華々しいデビューを飾った。
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[編集] 基本スペック(DT-02 for DESERT GATOR)
- 全長…384mm 全幅…248mm 全高…137mm 全備重量(標準)…1,042g
- ホイールベース…260mm 最低地上高…26mm
- C.V.A.ダイヤフラム式オイルダンパー
/ 前後アジャスタブルロッド式セミ・ダブルウィッシュボーン(4輪独立懸架)
- ドライブシャフト、ジョイントカップはスチール製
- 3ベベルディファレンシャルギア
- タイヤ(F/R)…ワイドグルーブド / スクエアスパイク
- フルベアリング仕様
- ポリカーボネート製軽量ボディ
- シャーシ…ABS製バスタブフレーム / セミモノコック構造
- 搭載モーター…540タイプ
- プリセット減速比…9.28:1(S=55,P=17:m=0.8)
※太字はデザートゲイター用にスーパーファイターGから改められた装備。その他ギアカバーが透明から黒色のものに変更されている(材質はどちらもPC)。
[編集] 走行性能
車重は先述のとおり軽量であり、レースを前提としたチューンが盛り込まれているが、如何せん入門向けのモデルなため、ギアレシオ(ギア比)が約10:1とやや加速重視の設定なため、他社のハイエンドモデルと比べると性能面では明らかに劣り、標準のワイドグルーブドタイヤも食い付きが悪くいくらダンパーをセットしてもとにかく曲がらない。 性能を引き出すには相当なチューンが必要であろう。
[編集] 耐久性能
強固なABS樹脂が主体な作りのため、耐衝撃性はかなりのものであると思われるが、フロントブロックがメインシャーシより完全に独立しており、下側マウント部分と上部をアッパープレートによりネジで締結しているため、ハードなクラッシュに耐えうるかどうかは少々疑問である。また直立するフロントのダンパー取付ステーも転倒などで損傷しがちなため、何らかの対策が必要であると思われる。
また、ダブルウィッシュボーンのアッパー側アジャスタブルロッドのボールスタッドが突然緩みロッドが脱落したり、ステアリングサーボのアームにステアリング用のロッドを直結させているため負担が大きいのか何故か緩んでいたりするため、この部分の組み立てや整備はきっちりと行うべきかと思われる。
[編集] 整備性能
開口部も多く簡単な作りのため、整備性はかなり良好であるが、ギアやダンパーなどの点検は定期的に行うと良い。
[編集] 各種オプション
タミヤはもちろんのこと、FIVE STAR、SQUAREといったサードパーティからも各種のオプショナルパーツが供給されている。 DF-02 アルミダンパーセット(TAMIYA:OP 701)はDT-02タイプのシャーシとも互換性があり、特別な改造を施すことなく装着することが可能。