デリバリーヘルス
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デリバリーヘルスとはヘルス(風俗店)の出張版。出張ヘルスあるいは、略してデリヘルとも呼ばれる。店舗を持たないで客の自宅やホテルなどに女性を派遣して性的サービスを行う物で、内容はヘルスとほとんど変わらないとされる。派遣業者と提携したホテルに派遣する業態を特にホテヘル、と称することもある。1990年代後半より首都圏を中心に急速に増加しており、1999年に改正風営法が施行されて以降、地方でも増加しつつある。
[編集] 業態
自宅に派遣してもらう場合、一般の店舗型風俗のように待ち時間を気にする必要はなく、また恋人が自宅に来たような自然な感覚が味わえることが特徴である。また、来た女性従業員が好みではない場合には「チェンジ」と呼ばれる交代制度が設けられていることが多い。
一方、自宅を知られたくない場合や、出張等で外泊時は、「シティーホテル」「ビジネスホテル」またはラブホテルなどが利用される(ラブホテルを派遣対象外としている業者もある)。
料金体系の説明で「○回戦」などと記載されている場合、回数は時間内に射精をしてよい回数を意味していることが多い。 別の説:本番行為の回数。(仮に行えば違法行為である)
距離によっては交通費を請求される場合がある。また事件防止のため自宅へは派遣しない(ホテルのみ)店もある。
[編集] 特徴
- デリバリーヘルスは、店舗で女性従業員が公開されておらず、風俗情報誌や風俗新聞・ホームページなどで公開されている場合も目線やモザイクなどで顔が隠されているケースが多い。このため、一般の店舗型風俗よりも業界経験の浅い(いわゆる素人っぽい)女性が多いとされる。
- 女性従業員には、昼間は普通の社会人や学生というケースがあるが、これは営業時間が店舗型とは異なり25:00を過ぎての営業も認められているため、夜にアルバイト感覚で出勤できる(出勤時間のやりくりがし易い)ことも一因と考えられる。
- 人口密集地帯である太平洋ベルト地帯では派遣業者数も多い傾向がある。
- 上記以外の地域にも業者は存在するが、全体的に価格は高めである。これは、かねてより店舗型風俗が多く立地する地域ではサービス競争・価格競争が激しいためと考えられる。しかし大都市中心部では、女性従業員同士の競争も激しく、派遣業者間でも容姿端麗で人気の高い女性の獲得競争が激化するため、逆に価格は高くなる。また、北東北や北海道では比較的安価である。
- 女性従業員が消毒薬を持参しているケースは稀であり、店舗型と比較して衛生管理が徹底していない点が問題であると言われている。
- 女性従業員の中には防音のホテルでの業務のため、一般のヘルスのような簡易な間仕切の室内よりも仕事がやりやすいという者もおり、また自宅などに向かうため知り合いに会うリスクも低いという者もある。
- 韓国人女性の派遣は特に韓国出張などと呼ばれ首都圏や関西など大都市圏に多い。
- 大都市中心に高齢者・障害者を専門とするところもあり、その一部は客の要望によって女性従業員を全国に派遣する。また一般店の中にも高齢者・障害者への対応を表記するところもある。
- 通常デリヘル嬢はドライバーと呼ばれるスタッフに車で運ばれてくる。但し3pコースのように女性が複数の場合はデリヘル嬢自身が運転してくることもある。