デンマークの国章
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デンマークの国章は金の盾型の背景に、3頭の王冠をかぶった青いライオンと9つの赤いハートマークで表される。現在の国章は1991年にヴルフ(Aage Wulff)によってデザインされたものであるが、その原型となったライオンの紋章はデンマークでは12世紀のクヌーズ4世の紋章にまでさかのぼることができる。13世紀からライオンに王冠がつくようになり、16世紀にハートの数が9つと定められた。今日の形式で固まったのは1819年である。
クヌーズ4世の弟のヴァルデマー2世がバルト海沿岸地域へ進出したことから、エストニアの国章ともライオンのデザインが一部共通している。また、デンマークの影響力が伝統的に強かったユトランド半島南部、ドイツのシュレースヴィヒ=ホルシュタイン州の紋章にも類似したデザインが用いられている。
[編集] 王室の紋章
デンマーク王室の紋章も国章としてしばしば用いられる。2人の未開人にはさまれるようにして、デンマークの国旗の赤と白の十字で区切られた盾状の背景に、国章のライオンとハート、南ユトランドの2頭のライオン、カルマル同盟の3つの王冠、フェロー諸島の雄羊、グリーンランドの熊などがあしらわれている。現在の紋章は1972年にフリース(Claus Achton Friis)がデザインした。