トポス (ディスカウントストア)
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トポスは、株式会社ダイエーが運営するディスカウントストア。
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[編集] 歴史
もともと、トポスはダイエーのディスカウント業態の中でも既存店舗の活性化策として打ち出された点が特徴。第1号店は1980年3月1日に開店した岡山県岡山市の柳川店(旧ダイエー柳川店)。柳川店は1977年11月、近くに開店した岡山駅前のダイエー岡山店(2005年11月30日閉鎖)との競合を避ける狙いがあった。
このようなダイエーの近隣店舗との差別化を目的に業態転換したのは姫路駅前店・東山店・尼崎店・古川橋店・鳥取店である。 他方、ニチイ(マイカル)や西友等他社との競合により売上が低迷した結果業態転換を図ったのは1981年10月の徳山店(山口県)以降である。 以後年1~5店舗のペースで増え、最盛期の1994年には40近い店舗にまで達した。
また、業態転換後、初年度の売上の伸び率は驚異的で1987年3月に転換した藤沢店(神奈川県)は2.3倍(59億円→134億円)にもなった他、3~4年で転換前の2~3倍になる店舗も少なくなかった(例:柳川店・徳山店・福山店・町田店)。
店舗の特徴として当初は倉庫型でダンボールに商品を積み什器を極力使わなかった他、店内を黄色と黒の2色に統一させ買物袋も有料(1枚5円後に10円)とし、営業時間も一部の店舗を除き1990年代前半までは午前11時から午後7時までとダイエーのGMSより1時間~2時間短く設定された。これらによりコストを抑え低価格を実行していった。
しかし、1990年頃から売上が低迷し、店舗の老朽化と相まって順次閉鎖したが 本来は期間限定で営業する予定であったのが予想以上に好調を維持したケースも多く、中にはダイエー時代より長くトポスとして営業した店舗もあった。
2005年12月1日にダイエーがシンボルマーク(社章)を変更したのに伴い、一部の店舗は店舗・商圏などの特性に合わせて2007年までに「ダイエー」に変更する予定。
2006年に入って、立川店(東京都立川市)、藤沢店(神奈川県藤沢市)、古川橋店(大阪府門真市)、西新店(福岡県福岡市早良区)はダイエーに業態転換。すなわち、開店当初のダイエー店舗に戻った事になる。但し、西新店は『ユニード西新店』から『トポス』に業態変更した店舗である。
[編集] 店舗
[編集] 営業している店舗
- 北千住店(東京都足立区)
- 鶴見店(神奈川県横浜市鶴見区)
- 尼崎店(兵庫県尼崎市)
[編集] 閉店した店舗
- 一宮店(愛知県)1992年6月30日閉店
- 郡山店(福島県)1994年11月30日閉店
- 東山店(兵庫県)1995年1月17日閉店※阪神大震災による店舗倒壊
- 佐賀店(佐賀県)1995年2月28日閉店
- 鳴門店(徳島県)1995年8月31日閉店
- 町田店(東京都)1996年11月12日閉店※ダイエー系パソコン専門店「メディアバレー」に業務転換
- 鳥取店(鳥取県)1998年11月30日閉店
- 羽村店(東京都)1998年11月30日閉店
- T・ナンカイ店(愛媛県)1999年5月31日閉店
- 姫路駅前店(兵庫県)1999年6月13日閉店
- 八木店(奈良県)1999年6月30日閉店
- 川口店(埼玉県)1999年10月31日閉店
- 甲府店(山梨県)1999年11月14日閉店
- 富士吉田店(山梨県)1999年12月31日閉店
- 高槻店(大阪府)2000年10月31日閉店
- 徳山店(山口県)2001年1月31日閉店
- 黒崎店(福岡県)2001年1月31日閉店
- 静岡店(静岡県)2001年5月6日閉店
- 高辻店(愛知県)2002年3月31日閉店
- 茨木店(大阪府)2002年5月31日閉店
- 柳川店(岡山県)2004年8月31日閉店
- 千林店(大阪府)2005年10月31日閉店
- 野毛店(神奈川県)2007年1月7日閉店
他閉店店舗:八尾店、久米田店(大阪府)、福山店(広島県)、安城店(愛知県)、上尾店(埼玉県)、熊本店(熊本県)。
[編集] 関連項目
[編集] 外部リンク
カテゴリ: ディスカウントストア | ダイエー