トマス・エイキンズ
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トマス・エイキンズ(Thomas Eakins,1844年7月25日 - 1916年6月25日)はアメリカの画家・写真家・彫刻家である。実写主義の画家であり、アメリカ近代美術の父と言われることもある。
フィラデルフィア出身の彼は、ペンシルヴァニア美術アカデミーで学び、更にパリに渡ってジャン=レオン・ジェロームに師事する。
フィラデルフィアに戻り、教師となるが、彼の考え方は急進的だとされてしばしば攻撃の的となった。特に彼はヌード・モデルを使うべきだと主張、ついに1886年には、女生徒に男性ヌードを描かせたとしてクビになってしまう。
リアリズムへの飽くなき追求から、彼は解剖学も学んでいる。1875年には代表作といわれる"The Gross Clinic"を描くが、解剖のシーンを扱っていたため、議論の的となった。
[編集] 作品
- Starting Out After Rail フィラデルフィア美術館
- The Gross Clinic (1875) ジェファーソン・メディカル・カレッジ、フィラデルフィア
- スカルの中のマックス・シュミット(1871) メトロポリタン美術館
- The Biglen Brothers Racing (1873) ナショナル・ギャラリー (ワシントン)
- Miss Van Buren (1886) フィリップ・コレクション
- Mary Adeline Williams (1899) シカゴ美術館
カテゴリ: アメリカ合衆国の画家 | 1844年生 | 1916年没