トリメチルアミン
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トリメチルアミン | |
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一般情報 | |
IUPAC名 | トリメチルアミン |
別名 | |
分子式 | C3H9N |
分子量 | 59.11 g/mol |
組成式 | |
式量 | g/mol |
形状 | 常温で無色気体 |
CAS登録番号 | 75-50-3 |
SMILES | CN(C)C |
性質 | |
密度と相 | 0.6(液体) g/cm3, 気体 |
相対蒸気密度 | 2 (空気 = 1) |
水への溶解度 | 108g/100 mL (20℃) |
への溶解度 | g/100 mL ( ℃) |
への溶解度 | g/100 mL ( ℃) |
融点 | −117.1 ℃ |
沸点 | 2.9 ℃ |
昇華点 | ℃ |
pKa | |
pKb | |
比旋光度 [α]D | |
比旋光度 [α]D | |
粘度 | |
屈折率 | |
出典 | 国際化学物質安全性カード |
トリメチルアミン (trimethylamine) は有機化合物の一種で、示性式 N(CH3)3、分子式 C3H9N と表される 3級アミンである。CAS登録番号は [75-50-3]。
低濃度では魚臭、高濃度ではアンモニア状の臭気を有する。
通常、ガスボンベ、40%水溶液、として販売される。水に非常に溶けやすい。
パラホルムアルデヒドと塩化アンモニウムから、トリメチルアミン塩酸塩を経てトリメチルアミンを得る合成法が報告されている[1]。
(HCHO)n + NH3•HCl → N(CH3)3•HCl → N(CH3)3 (NaOH で中和)
多くのアミンと同じく窒素上に不対電子を持つため塩基性を示し、求核剤としてハロゲン化アルキルと反応し、アルキルトリメチルアンモニウム塩を生成する。
N(CH3)3 + R-X → R-N+(CH3)3•X−
悪臭防止法の規制対象である。
トリメチルアミン尿症は、フラビン含有モノオキシゲナーゼ (FMO) が欠損もしくは低活性であることにより、汗や尿にトリメチルアミンが含まれる、という病気である。