ドニ・パパン
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ドニ・パパン(Denis Papin、1647年8月22日 - 1712年頃)はフランスの物理学者、発明家である。蒸気機関の発明者といわれる一人である。
ロワール・エ・シェール県のブロワに生れた。ユグノー教徒(プロテスタント)である。 アンジェの大学で医学、数学を学んだが、物理学に興味が移った。 1671年にはパリで、クリスティアーン・ホイヘンスの助手になった。 1675年にはロンドンに行き、ロバート・ボイルと共同研究し1679年にはロバート・フックの助手となった。 1679年に水の沸点が気圧に依存することを発見し、圧力鍋を発明した。
1685年、フランスでナントの勅令が廃止されるとユグノー教徒のパパンはフランスでの活動ができなくなった。1690年代に各地で蒸気機関の研究、実験を行ったが、蒸気機関が実用化するのは、パパンの死後、イギリス人トーマス・セイヴァリと、トーマス・ニューコメンらによってである。それらの後継者がパパンの論文を知ることがあったにしても、直接的には蒸気機関の実用化に影響を与えなかったと思われる。
パパンが最後に残した記録は、1712年1月23日の手紙である。この年に、パパンは貧窮のなかでロンドンで死んだと考えられているが、記録は伝わっていない。