ニール・ザザ
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ニール・ザザ (Neil Zaza) はアメリカ合衆国オハイオ州出身のギタリスト。レコード会社「MelodikRecords」所属。
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[編集] 略歴
- 10歳の時よりギターを弾き始める。Akron Univercityに進学し、演奏者でもあり教育者でもあるStephen Aronの下でクラシック・ギターを学ぶ。
- 1987年、ロックバンドを形成し、すぐに頭角を現しだす。この時アメリカ・ツアーも行っている。「Maybe Tomorrow」という曲をヒットさせた後バンドは解散し、ここから本格的なソロ活動を始める。
- 1992年、1stソロ・ギターインスト・アルバム『Two Hands, One Heart』をリリース。当時のニール・ザザはイングヴェイ・マルムスティーンのフォロワー丸出しで、当時の多くの速弾きギタリストと同じようにフルピッキングやスウィープ・ピッキングを多用した曲を多く作っていた。このアルバムは本人曰く、「ギターソロの殆どは、自宅のリビングでテレビを眺めながらレコーディングした。」と語っており、音質は非常に悪い。ギターの音にコーラス・エフェクトを強めにかけ、音質のせいもあってモコモコした音が特徴であった。ちなみに日本では「若きギターヒーロー」というキャッチ・フレーズがつけられてCDが販売されていた。
- 1993年、2ndアルバム『Thrills&Chills』をリリース。前作を遥かに超えるクオリティの楽曲を揃えたこのアルバムは、Michael Moralesのプロデュースで発売された。ツアーやライブでの定番曲でもある「The Joof」もこのアルバムに収録されている。また、「Melodia」や「Higher and Higher」など、技術だけでなく、メロディーで聴かせるような曲が多くみられるようになったのもこのアルバムからである。
- 1997年、3rdアルバム『Sing』がリリース。このアルバムがニール・ザザにとって大きな転機のきっかけとなる。これまで速弾きを多用していたが、このアルバムではガラリとスタイルを変え、メロディー重視の楽曲が非常に多くなっている。また、ニール・ザザ最高の傑作曲という評価だけでなく、ギターインスト界においても重要な曲になりつつある「I'm Alright」は、自動車メーカーのクライスラーのCM曲にも採用され、日本でも放送された。最近では「Canon Rock」ブームの火付け人、台湾人ギタリストのJerry CがCover&Tab譜公開&バッキングトラックを公開したことで、You Tubeなどの動画公開サイトなどで自身のカバー動画を公開するギタリストも増えている。
- 現在ではニール・ザザは「I'm Alright」の中にスウィープ・ソロを取り入れており、スウィープ&タッピング・フレーズのシーケンスを披露してくれている。さらに原曲よりテンポが速いこともあって、完全に弾きこなすのは至難の業であり、本人でさえも時に多少簡略化して弾く場合がある。なお、このVersionはライブ・アルバム『Bobby Rock&Neil Zaza Snap,Crackle&Pop...Live!』に初収録され、ベスト・アルバム『Rewind』にも収録されている。
- 2002年からは、X'masコンサート「One Silent Night」も行うようになった。
- 2001年、4thアルバム『Staring at the Sun』がリリース。このアルバムで現在のニール・ザザのスタイルが確立したとも言える。初期の速弾きを中心としたテクニックと、前作でみせた卓越したメロディー・センスとがバランスよく組み合わせられ、聴くものを飽きさせない。このアルバムをニール・ザザのベスト・アルバムに挙げる人も少なくない。また、リズム隊に、元JourneyのRoss VarolyとSteve Smith、さらにはStuart Hammも参加しており、演奏陣は非常に豪華なラインナップとなっている。ちなみに「Fargo」も「I'm Alright」同様、クライスラーのCM曲に採用された。同曲はAメロにベートーベンの「歓喜の歌」が引用されている。前作までの枯れたギターサウンドではなく、太く艶やかで力強い伸びのあるギターサウンドになっており、現在のニール・ザザのサウンドの基本がこの時に完成されたようである。
- 2004年、韓国のギター・メーカー「Cort」と契約を結び、シグネチャー・モデル、NZS-1が誕生。ピック・アップはネック側がセイモア・ダンカン社のSH-1、ブリッジ側に同社のSH-11が採用されている。
- 2005年、5thアルバム『Melodica』をリリース。このアルバムでは全体を通してシンセベースやSEサウンドを多用し、重厚でうねるような楽曲が多いのが特徴である。メロディーセンスにさらに磨きがかかり、表題曲にもなっている「Melodica」はシンプルなメロディーラインながら非常に美しい旋律を奏でており、存分にその持ち味を発揮している。また、リード・ギターに対するバッキング・サウンドの比率も大きくなってきいることも初期のニール・ザザとの大きな違いの一つでもある。
- 2006年、6thアルバム『When Gravity Fails』をリリース。Steve Smith, T.M.Stevens, Doug John等の豪華な製作陣を揃えて作られた本作は今までのNeil Zazaとは違い、若干ポップ色が強くなっている。今やNeil Zazaの代名詞ともなりつつある煽情感溢れるギターと泣きのメロデイーは今作でも健在である。
[編集] ディスコグラフィ
[編集] オリジナル・アルバム
- トゥー・ハンズ、ワン・ハート - Two Hands, One Heart (1992年)
- Thrills&Chills (1993年)
- シング - Sing (1997年)
- Staring at the Sun (2004年)
- Melodica (2005年)
- When Gravity Fails (2006年)
[編集] 企画盤
- Bobby Rock&Neil Zaza Snap,Crackle&Pop...Live! (1998年)
- Rewind (2005年)
- 1992年から2005年までの曲やLive音源やDemo音源を収録した事実上のベスト・アルバム
- One Silent Night vol.1,vol.2
- クリスマス曲をアレンジしたもの