ハーディングフェーレ
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ハーディングフェーレ(Hardingfele)は、ノルウェーの民族楽器の一つであり、ヴァイオリンによく似た構造を持つ擦弦楽器の一種である。同国の他の民族楽器と比べ、「国民楽器」であるとの捉え方をされることが多い。
ハルダンゲル・フィドル、ハルダンゲル・ヴァイオリン、ハーダンガーフィドルなど、様々な表記をされるが、フィドルは英語、ヴァイオリンはイタリア語であることから、本楽器がノルウェーの民族楽器であることを鑑み、本稿ではノルウェー語表記の「ハーディングフェーレ」を採用したい。
普通のヴァイオリンよりもやや小型で、指板や楽器の側面、縁取りなどに花模様や真珠貝での象嵌細工が施されている。メロディ弦は4本だが、駒の下部に4~5本の共鳴弦が張られている。
現存する最古の楽器は1651年のものである。
ノルウェーの作曲家、エドヴァルド・グリーグが自らの作品の中で用いている他、日本ではヴァイオリニストの山瀬理桜がこの楽器を用いて演奏活動を行っている。
[編集] 関連項目
[編集] 外部リンク
- 山瀬理桜オフィシャルHP
- Heilo現代ノルウェーの民族音楽の流れを捉えることを目的に設立されたレーベル。(英語)
- Wulffenstejnハーディングフェーレ・メーカー(英語)
- Hardanger Fiddle Association of America(英語)