ハーフパイプ
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ハーフパイプ (halfpipe) は、円柱(パイプ)を地平と水平に、半分(ハーフ)に切った半円筒形(U字型)の、スノーボード、スケートボード、インラインスケートなどの競技で用いられる人工設備。その中を滑走し両側の壁でトリック(技)を繰返しジャッジによるポイントを争う競技のことも指す。もっとも高さの低い部分をボトム、壁を登り切った角の部分をリップと呼ぶ。パイプとも略される。
スノーボードでは、1998年長野オリンピックより正式種目となった。かつては手掘りで深さ1m程度だったハーフパイプも、オリンピックでは全長120-130メートル、深さ3-5メートル前後(年々大きくなる傾向がある)のコースを使用する。左右のリップを往復し、6-7回のジャンプをする。採点は全体的印象、回転、標準技、技の大きさなどで行われるが、毎年微妙なルール変更が行われ競技者を悩ませる。
ハーフパイプを片側の壁だけにしたものを、クォーターパイプ (quarterpipe) と呼ぶ。こちらはオリンピック種目にはなっていないが、テリエ・ハーコンセンが主催する、ザ・アーキティック・チャレンジ(The Arctic Challenge)では、ボトムからリップまでの高さが9mのクォーターパイプを使用するなど、大会も多く行われている。ヘイキ・ソーサはリップから9.35mの高さに到達し、世界記録に認定されている。(2006年1月現在)
[編集] スノーボードハーフパイプ選手
- テリエ・ハーカンセン
- ジャン・シメン(長野オリンピック金メダリスト)
- ロス・パワーズ(ソルトレイクシティオリンピック金メダリスト)
- ショーン・ホワイト(トリノオリンピック金メダリスト)
- 國母和宏(北海道・登別大谷高、2007年アジア冬季競技大会で金メダル)
- 中井孝治
- 成田童夢(元モーグル、ウェイクボード選手)
- 今井メロ(元モーグル、ウェイクボード選手)
- 山岡聡子
- 竹内智香
- 中島志保(なかしま しほ、ヨネックス、2007年アジア冬季競技大会で金メダル)
カテゴリ: スノーボード | スケートボーディング