成田童夢
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成田 童夢(なりた どうむ、1985年9月22日 - )は、大阪市住之江区出身の男性スノーボード選手。トリノオリンピック、スノーボードハーフパイプ元日本代表。父はスノーボードコーチの成田隆史、長弟はフリージャーナリストの今井流星、妹はスノーボード選手の今井メロ、次弟は成田緑夢(ぐりむ)。
[編集] 来歴
成田家の長男として生まれ、幼少期からウェイクボードなど様々なスポーツで父成田隆史の指導を受け、モーグル競技では全日本に参戦した。エア・トリックの練習用に、実家の屋上にはトランポリンが設置されている。16歳でナショナルチーム強化指定選手になる。2003年にワールドカップで初優勝するも、翌年2月に怪我をし手術を経験する。
成田隆史の運営する夢くらぶに所属していたが、指導方針の違いなどから、2005年6月半ば家出に近い形で脱退、独立した。同年12月11日ワールドカップカナダウィスラー大会で優勝。イタリアバルドネッキア大会では今井メロと兄妹表彰台を飾った。現在はkissmarkに所属している。
ワールドカップを転戦し好成績をおさめ、2006年トリノオリンピックスノーボード日本代表の座を勝ち取った。トリノオリンピックでは一本目31.5が最高点で予選落ちに終わった。また、「コクミンテキギョージ」の一言で日本全国の失笑を買った。トリノ五輪以降 メディアの露出が全く無い。
大会時にイヤホンで音楽を聴きながら滑る選手は多いが、成田は本番もひときわ大きなヘッドホンで音楽を聴きながら滑るのが特徴である。 奇抜な立ち振る舞いで知名度は高いが、なぜかスノーボード上級者ほど彼を嫌う傾向がある。それは、父成田隆史のマスメディアを利用した策略が妥当ではないと思われているため、と言われている。
[編集] 主な成績
- 2002年3月 ワールドカップ(札幌・真駒内) 5位
- 2002年12月 ワールドカップ(カナダ・ウィスラー) 優勝
- 2003年1月 世界選手権(オーストリア・クライッシュバーグ) 11位
- 2004年3月 ワールドカップ(イタリア・バルドネッキア) 4位
- 2004年12月 ワールドカップ(カナダ・ストーンハム) 3位
- 2005年1月 世界選手権(カナダ・ウィスラ一) 10位
- 2005年2月 ワールドカップ(イタリア・バルドネッキア) 3位
- 2006年2月 オリンピック(イタリア・トリノ) 予選落ち