ハーベイ・ボール
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ハーベイ・ボール(Harvey Ross Ball, 1921年7月10日 - 2001年4月12日)はアメリカ合衆国の商業美術家で、スマイリーフェイスを発明した人物。
マサチューセッツ州ウースター生まれ。高校生の時に地元の看板屋の見習いになり、Worcester Art Museum School で美術を専攻した。
州兵として27年間服役し、第二次世界大戦中には沖縄戦にも従軍した。1973年に准将を辞任し、陸軍予備軍として6年間服役した。1979年に大佐を辞任した。
第二次世界大戦の後、ボールは地元の広告会社に勤務し、1959年に自身の広告会社 Harvey Ball Advertising を設立した。スマイリーフェイスは1963年12月に発明された。マサチューセッツ州ウースターにあるステート生命保険の関連会社が、合併による士気の低下を防ぐ社内キャンペーンとして、ポスターやカード、バッジなどで使うデザインをボールに依頼した。ボールは10分足らずでスマイリーフェイスを完成させた。
スマイリーフェイスは1970年代初めにブームを巻き起こし、「モナ・リザ以来の笑顔」と評された。スマイリーフェイスでの収入はわずか45ドルだったが、ボールはスマイリーフェイスを商標登録せず、非営利団体のハーベイ・ボール・ワールド・スマイル財団を設立し慈善活動に身を投じた。ワールド・スマイル・デイは毎年10月の第一金曜日に開催されている。
2001年4月12日、肝不全のためマサチューセッツ州ウースターで亡くなった。79歳。
[編集] 外部リンク
カテゴリ: アメリカ合衆国の美術家 | アメリカの軍人 | マサチューセッツ州の人物 | 1921年生 | 2001年没