バカラ (トランプ)
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バカラ(英Baccarat、伊Baccarà)とはカジノゲームの一種であり、トランプが使われる。
バカラとは、イタリア語でゼロの意味。バカラは高額な掛け金をかける人が多い。
バカラはカジノゲームの中でも大金が動くゲームのため、多くのカジノではVIP待遇でもてなすバカラ専用の部屋を用意している。
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[編集] 基本ルール
ディーラーが数組のカードをシャッフルし、シューターといわれるカジノ専用のカードケースに入れる。ゲームに参加した人たちは「プレイヤー」側が勝つか「バンカー」側が勝つか予想し賭ける。ディーラーは「プレイヤー」と「バンカー」に2枚のカードを配る。
- プレイヤーサイド・バンカーサイド双方に2枚ずつカードが配られる。
- 最初の2枚で、どちらかの合計点が8点または9点の場合、ナチュラルとして即座にゲームは終了、点数の多い方が勝利となる。プレイヤーサイドが勝利した場合は2倍の配当、バンカーサイドが勝利した場合は1.95倍の配当がなされる。同点の場合はタイとして勝負は引き分け、タイに対する賭け金に対して9倍の配当がなされる。
- 最初の2枚で、プレイヤーサイド・バンカーサイド双方が6または7を出している際もゲームは終了する。
- 以上の条件に当てはまらない場合、プレイヤーサイドに3枚目のカードが配られる。バンカーサイドは合計点が2点以下の場合、無条件で3枚目が配られるが、それ以外の場合はバンカーサイドの点数とプレイヤーサイドの3枚目のカードの内容に影響される。次の場合バンカーサイドには3枚目のカードが配られず、ゲームは終了する。
- バンカーサイドが3点のとき、プレイヤーサイドの3枚目のカードが8の場合
- バンカーサイドが4点のとき、プレイヤーサイドの3枚目のカードが1,8,9,0の場合
- バンカーサイドが5点のとき、プレイヤーサイドの3枚目のカードが1,2,3,8,9,0の場合
- バンカーサイドが6点のとき、プレイヤーサイドの3枚目のカードが1,2,3,4,5,8,9,0の場合
- バンカーサイドが7点の場合
[編集] 点数の数え方
Aは1、2から9は表示どおりの数字で、絵札はすべて0として数える。 繰り上がりは考慮せず、繰り上がった場合でも下一桁のみを評価する。
[編集] しぼり
バカラでは、カードをめくる際、しぼりという独特の方法を使ってカードをめくる人がいる。しぼりとは、ただ単にカードをめくるのではなく、端の方から少しずつのぞきこんでゆく。 一般的に一辺が短い方からしぼる、そこで次の4つの判断ができる。
- しぼり初めてもスート(スペード、ダイヤなどカードのマーク)が何も見えない場合はA
- スートが1つ見えると2か3
- スートが左右に2つ見える場合は4、5、6、7、8、9、10のいずれか
- 絵札が出たらJ、Q、Kと判断できる。
1.スートが見えない場合(A)、4.絵が出てきた場合(J、Q、K)はすぐにカードを開く。2.スートが1つ見えた場合(2、3)はそのまましぼり、2または3を確定する。3.スートが2つ見えた場合(4、5、6、7、8、9、10)今度はカードの長辺からしぼりはじめ次の3つの判断を行う。
- スートが2つ見えると4か5
- スートが3つ見えると6、7、8のいずれか
- スートが4つみえると9、10のいずれか
その3つのどれかを判断した後、カードの短辺からしぼり最終的に数字を確定する。なぜこのような事をするのかというと、バカラは数字が1つでも違うと勝敗に大きく影響するため、頭の中で最も望むカード(勝てるカード)を念じながらじわりじわりとカードをめくることにより、カードを絞る人間の挙動や表情に注目が集まり、現実論として結果が決まりきっているゲームでもエキサイティングなものに演出されるからである。カードを絞る権利は、原則として最も高額な賭け金を積んだ者に与えられる。このため、好調である者がゲンを担ぐため、あるいは見栄、虚栄心や敵対心のためにむやみに賭け金を積み増すこととなり、バカラは最も単純にして高額なギャンブルとなりやすい。
[編集] バカラ系のゲーム
バカラといっても幅広く、種類も多い。ミニバカラなどの改良されたゲームもある。(詳しくは世界のカジノゲーム一覧を参照)
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