バセテール
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バセテール(Basseterre)は西インド諸島のセントクリストファー・ネイビスの首都である。人口15,500人(1990年)。
セントクリストファー島の南西部沿岸に位置する。主な産業品は砂糖である。
[編集] 歴史
町の名であるバセテールとはフランス語で「低地」と言う意味である。 1624年にセントクリストファー島にイギリスに続いて、フランスが入植した。その後、1627年に島の中央部分がイギリス領、北部と南部がフランス領となった時に、フランスの入植者達は良質な港に適した低地だったこの地にフランス語で「低地」を意味するバセテールと名付け町を建設した。その後、1783年に全島がイギリスの植民地となった時に、バセテールはフランスからイギリスの植民地となった。1867年の地震による洪水や火事により町は壊滅的打撃を受けたが、町は再建された。イギリス植民地時代の建造物が多く残っており、今となっては完全にバセテールの町並みはイギリス風だが、バルコニー付きのフランス風の建造物などフランス植民地時代の面影も残こっている。
バセテールの見所は町のシンボル的存在のセント・ジョージ英国教会や、ビクトリア朝時代を面影を彷佛とさせる石造りの一階/木造の二階を有するジンジャー・ブレッド様式の家屋、ロンドンのピカデリー・サーカスの時計塔がモデルの時計塔の建つサーカス、かつて奴隷市場だった独立広場とその近くにあるジョージア様式の家屋、二つの塔を持つ荘厳な処女降誕聖堂、現在はホテルとなっている、トーマス砦址、セントクリストファー・ネイビスの歴史や文化が分かる国立博物館などがある。