バラクーダ (雷撃機)
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バラクーダ(Barracuda)はフェアリー航空(Fairey Aviation)社で生産され、イギリス海軍の航空隊(FAA, Fleet Air Arm)で運用された艦上雷撃機である。
[編集] 経緯
1937年に複葉機のフェアリーアルバコア雷撃機と交代する艦上雷撃/急降下爆撃機として計画された本機は、1940年12月7日に初飛行した。しかし、各部に不具合があったため改修に手間取り、量産型の完成までには約1年半かかってしまった。 1942年から部隊配備が開始されたが、エンジンの出力不足や癖のある飛行特性が嫌われ、旧式のフェアリーソードフィッシュから主力雷撃機の座を奪えなかった。大戦の後期には、主に対潜水艦任務に就いていた。
主な形式として初期生産型のMK.1、雷撃型のMK.2、対潜水艦型のMK. 3、対日戦用にエンジン強化したMK.5がある。総生産機数は約2600機。
[編集] 仕様
- バラクーダMK.2
- 全長:12.1 m
- 全幅:15.0 m
- 全高:4.6 m
- 機体重量:4241 kg
- エンジン:ロールスロイス・マーリン32 液冷12気筒 1,640 hp
- 最大速度:367 km/h
- 巡航速度:311 km/h
- 航続距離:1,104 km
- 武装
- 魚雷×1または爆弾726kg
- 7.7mm機銃×2
- 乗員 2名