バーニングマン
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バーニングマン(Burning Man)は、アメリカ合衆国ネバダ州ブラックロックデザートを会場に、毎年8月の最終月曜日から翌週の9月最初の月曜日(Labor Dayという祝日)まで7日間に渡って開催される巨大なフェスティバル。世界中から3万人を超える参加者が集まる。
[編集] 概要
1986年にサンフランシスコのベイカー・ビーチにて、ラリー・ハーヴィーという人物が恋人とのイザコザの憂さ晴らしのため2.4mの木製の人形を作って燃やしたことが最初のきっかけだった。「木製の人形を燃やす」という行為は西海岸を中心としたアンダーグラウンド・アートシーンの興味を集め、次第に多くのアーティストがベイカー・ビーチに集まるようになった。
イベントの規模が拡大し、燃やす人形の大きさもどんどん巨大になったため、1990年より会場をネバダ州のブラックロックデザート(Black Rock Desert)に変更。東京23区よりも広い砂漠を会場に、さらにイベントは拡大した。
1990年代初頭はまだ「知る人ぞ知る」イベントであった。これが1990年代半ばから始まるインターネットの普及により、数多くのWEBサイトが作られ、爆発的に参加者が増えることとなる。
現在の参加者は3万人強。開催中はネバダ州で3番目に大きな人口を持つ場所となり、Black Rock Cityと呼ばれるようになった。
[編集] 用語解説
- バーニングマン:イベントの名前であり、最終的に燃やされる木製の人形の名前。約15mの高さ。
- ブラックロックデザート:ネバダ州にある巨大な砂漠。地面は砂地ではなく、Playa(プラヤ)と呼ばれる乾いた川底のような灰色の大地である。