パワーテイクオフ
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パワー・テイク・オフ(英:Power take-off) は、動力取り出しあるいは単にPTOとも呼ばれ、作業機を駆動するためにエンジン動力を取り出すこと。耕耘機、農耕用トラクター、ダンプカー、ウインチ、ポンプ等に見られ、用途に応じてエンジン回転数に比例するものと、比例しないものとがある。但し空調用コンプレッサーやオルタネータのようにベルト駆動のものはPTOとは呼ばない。
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[編集] 使用例
[編集] 耕耘機・農耕用トラクター
エンジンの動力によってロータリーを回転させる。ところが耕耘機をティラーとして用いる場合はロータリーは必要ではない。そのため、ロータリーへの動力伝達はPTO軸と呼ばれる軸を通して行われ、脱着可能になっている。また、PTO軸に接続された作業機の動作を停止するためのクラッチがある。
[編集] 自動車
エンジンとクラッチの間、トランスミッションなどに出力軸を設け、直接装置を駆動したり一度油圧に変えたりして駆動する。
- 停車中のみ使用するもの
- ギアをニュートラル(またはパーキング)に入れなければPTO機器に動力が伝達されない構造になっている。
- 走行中・停車中を問わず使用するもの
PTOを持った変わった乗り物としては排気量250ccのスクーターを用いた消防用のポンプスクーターが試作され、2004年に採用された。現場に自走していき、到着後PTOによってポンプを駆動する。消防車#二輪消防車を参照されたい。