トランスミッション
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トランスミッション(transmission)は、伝達、送信、透過などを意味する英語。
いくつかの分野で様々な定義で用いられている。
- 機械工学におけるトランスミッションとは、動力伝達装置のひとつで変速機または変速機構ともいわれる。ギアボックス(Gearbox)も同義(特に英国英語)。
- 通信分野ではデータ送信における電気的メッセージをあらわす。(データ・トランスミッション)
- 薬学では病疫を透過させること。
[編集] 機械工学
機械工学におけるトランスミッションとは、動力伝達装置のひとつで動力伝達の回転数(回転の場合)、速度、トルクを変換する装置。一方の入力からの力をもう一方の軸の回転数の比や回転方向を(人力や自動で)操作しトルクや回転数を変化させる役割を担う。日本語では変速機または変速機構という。英国英語ではギアボックス(Gearbox)といわれることも多い。
動きをコントロールするためにベルトコンベア、エレベーター、エスカレーター、クレーン、車椅子、自転車、オートバイ、自動車、ロボット、その他さまざまな用途で動力変換に使用される。
自転車では入力は人力である。オートバイや自動車ではエンジン(機関)である。電動モーターを入力とするものもある。
当初は人間などが手作業で切り替えることで変速切り替えをおこなっていたが、自動化装置の進歩により自動的に最適な出力を得られる自動変速機構もさまざまな場所で使用されている
通常ギアを切り替えることで変速を行うが、ギアを使用しない無段変速機構もある。