ヒョウタンツギ
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ヒョウタンツギは、手塚治虫の漫画に頻繁に登場するギャグキャラクター。豚のような鼻とひょうたんの形をした顔に多数のツギハギが印象的である。
[編集] ヒョウタンツギの誕生
ヒョウタンツギは手塚治虫の妹である手塚美奈子が落書きしたものから誕生。本人によればヒョウタンツギは茸の一種であり、常にガスを口(?)から噴射し、スープに入れて食べると汗が出るほど温まるという。また、ブラック・ジャックでは心電図などに出てくると患者が助かるというジンクスがあるらしい。
この落書きを元に手塚治虫は数々の漫画にヒョウタンツギを登場させており、まじめな話の途中にもヒョウタンツギを登場させ、マンネリ感が出ないよう作品のバランスを均等に保っている役割をしている。
また、主役脇役問わず、普通の人間のキャラの顔が突然ヒョウタンツギになったり、登場人物と会話したこともある。手塚の短編小説「妖蕈譚」では世界がヒョウタンツギに飲み込まれていくさまが不気味に描かれている。
このヒョウタンツギについて読者は賛否両論で、「邪魔だから必要ない」と拒絶する人もいれば、「手塚の漫画にはなくてはならない」と支持する人もいる。