ピストンリング
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ピストンリングとは、レシプロエンジンのピストン外周の溝にはめられる円環状の部品。気密を保つためのコンプレッションリングと、潤滑を行うオイルリングとがある。多くの場合、トップリング、セカンドリング、オイルリングの3本1セットでピストンに装着される。トップリングとセカンドリングには、コンプレッションリングが使用される。合い口が切ってあり、シリンダ内壁へのバネ性と装着性が付与されている。燃焼によりピストンに伝えられた熱をシリンダブロックへと逃がす働きもしている。
シリンダ内壁に対して、ピストンの側面全体ではなく円周という線による接触にするための、一種のすべり軸受。
[編集] コンプレッションリング
ピストンとシリンダ内壁との間のすき間を無くし、燃焼室からクランクケース側へと圧縮ガスが抜ける(ブローバイ)ことを防ぐためのもの。合い口があいており、合い口が閉じた状態で装着されるため、外側へ開こうとする力でシリンダ内壁に密着する。
[編集] オイルリング
シリンダ内壁面についている余分なエンジンオイルをかき落とし、適度な油膜を形成してピストンの焼きつきを防止するためのもの。
[編集] ピストンリングのメーカー
リケン 帝国ピストンリング 日本ピストンリング